女も男も生きやすい国、スウェーデン (岩波ジュニア新書 846)
- 岩波書店 (2017年1月23日発売)
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感想 : 12件
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784005008469
みんなの感想まとめ
男女平等の実現に向けたスウェーデンの取り組みが詳細に描かれており、特に教育現場での実践例は非常に具体的です。著者は、スウェーデンと日本の現状を比較しながら、男女平等がどのように個の尊重に繋がるかを示唆...
感想・レビュー・書評
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中高生向けなので、簡単……かと思えば、そうでもない。
第1章『男女平等って何だろう』
男女平等の基本がインタビューを通して薄っすら見えてくる。
スウェーデンでは賃金以外では格差はあまり感じない……という点はこの先の章でも繰り返し出てくる。それでも、やはりまだ『こんな点がちょっと』という部分はある。
さらに最初で、『保育所からの教育が必要』と教育の必要性を説いてある。
それは最初からそうだったわけではなくて、30年と言う長い時間をかけてじっくりと取り組んできた結果という事も書かれている。
第2章『平等の国のつくり方』
スウェーデンでは労働力不足をきっかけに女性の労働市場への進出が起きた。
……これ、確か日本やアメリカでは戦争をきっかけに女性が労働にかり出された。というのを見たことがある。日本では戦争が終わって家の中に戻ったが、アメリカ(……いや。イギリスだっけ?)ではそのまま女性が社会で働く事が一般的になった……という話があったような。
女性の労働市場への進出が男女平等のきっかけになるのは、どの国でも同じなのかもしれない。
・労働賃金の平等
・出産育児保障の充実
・人権教育の徹底
この辺りの事がつらつらと書かれている。
中でも気になったのは保育園での取り組み。子どもへの声かけは徹底して性別を意識させないようなものにしているとか。
保育士側が何が『性別によるもの』なのか分かってないと、出来ない。
「かわいい服」「きれいな靴」「かっこいい」「強そう」という褒め方はしない。「きれいな青い服ね。他に青いもの言える?」などのニュートラルな答えをするようにしている。「力持ちね」「きれいな色を選べるすてきな目を持っていていいわね」など褒め方を工夫している。
……褒め方の工夫。すごい。『本人を褒める』事を徹底している。『女の子だから』『男の子だから』という点を省くとそうなるんだと思った。
他には「普通の男」プログラムというのが載っていた。
まずは「普通の男」という言葉を紙に書いて、普通の男の特徴と思われるものを書きだす。
「男らしい男」「ものすごく男らしい男」「男らしくない男」も同じく書く。
全てを書きだした後に「良い人/良い友だち」について書きだす。
さらにいくつかの質問について考えて、最後に『男たち』(アニカ・ベリダール著)のニルスの発言を引用して終わり。
『僕たち男子は、心遣いというのは何か良くない事だと学んでいる。(略)ハードなゾンビになる事は強い事じゃないんだ』
本には全文がしっかり載ってます。ここでは最初と最後だけ引用ですが、それでも言いたい事は分かる。
男らしさの書きだしがあるなら、女らしさの書きだしもあるのかもしれない。
本の中では『男らしくない男』は『女らしさ』と重なる事が多々あると書いてある。……つまりそれが差別の基本だよね。男から弾かれたものが女なわけで。
2章最後のコラムには男女平等と文化的な多様性の保持の衝突の事例が載っている。
男女平等が絶対的に『良い事』ではないけど、『半数の人を踏みつけにしないためには』というのは考えてもいいのではないかと思う。
そして『男らしさ』プログラムは他にもいろいろと応用が出来そう。障がい者らしさ、子供らしさ、同性愛者らしさ、トランスらしさ……色々。
第3章『スウェーデン、そして日本のこれから』
起業での男女平等への取り組みと、コラムでアメリカの話が書かれている。
日本にあるスウェーデン企業イケアの話で同一労働同一賃金にするために十年かかったというものが載っていた。
一応、今は同一労働同一賃金となってるけど、日本でそれを導入して起きたのは『低賃金に合わせる』というものだったなぁと思いながら読んでしまった。
ざっくり気になった点を書いてみた。読めば読むほど、羨ましい。もちろん、『全てが上手くいっているわけではない』と書いてあるので、男女平等が当たり前となっているけどやはり隙間(そう思わない人たち)はいるわけで。
でも世代が変わればどんどん価値観が塗り替わっていく……というのはいいなと思う。
日本の場合、人権教育と性教育を大人にダウンロードする事が出来ずに色々失敗してる気がする。そして、私も失敗作なので価値観は古い。脳内バージョンアップのソフトが欲しい。
色々とお勉強になった本。
ただ、こういうのって自分に都合がいいものを選んでしまうので、スウェーデン(北欧)でも男女平等が進んでいるけどいいことばかりではないと、『良くない事』に目をやるコメントも見かける。
男性にとっては『自分が得ていた特権』がはぎ取られるので面白くないんだろうな。
女性が家事育児しないで、男性もやれなんて嫌に決まってるだろみたいな……なぜ、その自分は嫌なことを女性が嬉々としてやっていると思えるのか謎。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→https://winet2.nwec.go.jp/bunken/opac_link/bibid/BB11371110
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社会における女性の立ち位置
スウェーデンは男女平等の実現に関する取り組みが充実していることを知り、日本と比較し現状を受け止めることで対策を見出したいと思ったため。 -
sc
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高校生の時に社会の授業で生徒が生徒に授業をする機会があり、わたしは題材として「尊厳死・安楽死」を選んだ。その際にスウェーデンが福祉や医療が進んでいることから、様々調べ事例を用いて説明した。その頃からスウェーデンに深い興味を持っていたため、この本が気になった。
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2016年時点でスウェーデン在住の著者が男女平等の点でスウェーデンと日本を比較。
スウェーデンの実例を挙げながら、日本が学んでゆくべき部分を示唆しています。
特に教育現場での実践例が具体的に書かれていて、教職でなければ子育てをしている身でもない自分でも、すぐに意識して行動できそうだと感じられました。
男女平等は個の尊重に繋がっていく。
上記の部分でこのようなことが記されています。
全くだと思います。深く頷きました。 -
先日スウェーデンに行ったので
北欧文化について学びたくて手に取った本
インタビューのサンプル数が少ないので
一概には言えないが
子どもたちのなかでも
当たり前に男女同権思想が
根付いていることに拍手だった
特に幼児教育の部分がいちばんタメになった
日本のジェンダーギャップは
男女の固定概念も多くあれど
女性も正当に闘っていかねばなあと思った
闘うというか、自立する
しかし「選択的」夫婦別姓すら通らない
この国ではまだまだ先のことすぎて悲しくなる!!! -
図書館で何気なく手にとって、そのまま一気に読んでしまった。会社でダイバーシティが叫ばれているので、参考になったが、スウェーデンを知ってしまうと、遅れてるどころか、スタート台に立ったばかりと思いました。
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東2法経図・6F開架 367.23A/Sa66o//K
三瓶恵子の作品
