財政から読みとく日本社会――君たちの未来のために (岩波ジュニア新書)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005008483

感想・レビュー・書評

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  • 高校生向けにかかれているので、財政とは何か、税金がどのように使われているかがとてもわかりやすく書かれていた。
    「経済の時代から人間の時代へ」は正に、そうなんだ!と心に刺さった。税の使い道を政治家の好きなようにさせてはならず、そのためにも仕組みや現状をこれからの日本を作っていく若者が理解して、選挙に政治に関わっていかなければならないと痛感。
    そのきっかけとして、この本をみんなに読んでほしい。

  • 難しいことをわかりやすく解きほぐし、論理的にもバランス感覚的にも納得できる結論だった。選挙の歳に参考にしたい。子供が大きくなったら読ませたい。

  • おおざっぱに……
    日本の財政、そして生きづらさを検証した図書。日本は昔から「勤労」を理想とし、自助努力や自己責任を大切にしてきた社会。そのような社会で戦後、荒廃したインフラを整えるため、公共投資を増やしていく。特にこの公共投資は農村部にも仕事を増やし、人口移動をおさえ、地域のコミュニティが存続。日本は小さな政府でいられた。しかし経済成長はなくなり、公共投資は減り、限界集落などの問題が発生、自己責任社会だけが生き残り、ムダをたたく政治のために生きづらい社会になっていくというのがおおまかな内容。わりと今後は「共感」が大切なことかもしれない。困っている人のためにどこに税金を出していくかしっかり吟味し、共有するのが大切かなぁと…あと、著者は「だれもが受益者」という現物給付の案を出している。とにかくも何かを削れば財政はよくなるという発想は間違っているということが理解できた。

  • 1995年は財政危機宣言が出された年であった。それ以降医療、年金など社会保障、教育などへの国家支出はマイナスシーリングされ、それでも景気回復のために国債に依存したインフレ誘導が続けられた。それは間違っている。租税は高くなってもかまわない。互酬のサービスー教育、医療、介護、子育て、環境などに現物支給として使うことを高らかに提案している。それがどのように可能なのかは困難な道のりだがとりあえず言い切ってしまうすがすがしさがある。

  • 財政の状況を通して社会を読み解く良書。歴史的に生み出され今日に至った財政が「小さな政府による自己責任社会」「人間に共通する利益より仲間の利益を優先する社会」を創ったと主張し「誰もが受益者」という社会を創り出す財政戦略が必要と説く。「経済の時代から人間の時代へ」という主張には頷ける。

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