聖徳太子――ほんとうの姿を求めて (岩波ジュニア新書)

著者 :
  • 岩波書店
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005008506

感想・レビュー・書評

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  •  東大国史出身の研究者が「不在」説を唱えるほど、21世紀の現在もとかく新説・異説・珍説の多い聖徳太子だが、本書は現在では最も伝統的・守旧的な立場からの聖徳太子小伝と言えよう。後世の偽作説の強い十七条憲法や、やはり後世の追刻説の強い法隆寺金堂釈迦三尊像光背銘を全面肯定、舶来説のある法華義疏も太子真筆説を採っている。さすがに「摂政」「皇太子」や蘇我馬子との共治説をそのままでは採らないが、馬子のアドバイザー・ブレーンという位置づけで事実上旧説を引き継いでいる。それだけに新鮮さは全くないが、いわゆる教科書的な通説がどのような研究史を経て形成されたか簡便に知る上では有用で、聖徳太子や太子信仰を学習する上での「出発点」としての価値はあろう。

  • 2018/03/02:読了
     人物を伝記風にというのでなく、残った文献から推定できる人となりを書くというスタイル。
     戸惑ったけど、面白かった

  • 専門でない僕には、「ほぼ虚構だ」でも「スーパーヒーローだ」でもない、こういった記述がもっとも真実に近いように思える。
    またソフトな語り口でありながら論争的な書きぶりは、なんだかハラハラして楽しい。

    ただこの手の本を読んでいつも書いている気もするが、「絶対にこうだ」という証拠はなかなかないんだよねえ。
    なんか西澤保彦的に「こういうふうにも考えられる」という学説が乱立している(せざるを得ない)世界のような思いをさらに強くしたなあ。

  • 図書館本。 128

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