情熱でたどるスペイン史 (岩波ジュニア新書)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 84
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005008902

作品紹介・あらすじ

フラメンコや闘牛に表出する情熱的な国民性,異文化が融合する傑出した建築,パプリカやトマトで彩られた真っ赤な食べ物――.他のヨーロッパ諸国とはピレネー山脈にさえぎられ,長い年月をイスラームとキリスト教が影響しあい,特異な文化が育まれたスペイン.衝突と融和の歴史を,情熱的な国民性からひもときます.(カラー口絵8頁)

感想・レビュー・書評

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  • スペインの歴史を情熱、という視点からたどる。シリーズの一冊。

  • ★★★2019年6月レビュー★★★


    「情熱」というキーワードでたどるスペイン史。
    闘牛やフラメンコに代表されるような「情熱」の原点は何なのか。明確な答えはないものの、やはりヨーロッパの僻地であり、痩せて乾いた大地。そこに集った異文化の人たち。そのような地理的、歴史的背景が大いに関係しているのだろう。


    カスティーリャ王国のアルフォンソ10世(在位1252年~1284年)の功績など、知らなかったことを知ることができた。彼は「賢王」と呼ばれ、異文化交流に大きな貢献をした。また、『七分法典』による法整備。それがラテン語ではなく、カスティーリャ後で書かれていることが重要。
    現在のスペイン語の広まりに大きな役割を果たした人物と言えるだろう。


    15世紀前半の破格の知識人、ラモン・リュイも重要人物。マヨルカ島出身で、異教徒の改宗に力を注いだ。


    レコンキスタ~黄金時代~凋落の時代~スペイン内戦に至る歴史がダイジェストで記されており、ざっとスペイン史をたどるには絶好の本だろう。

  • <図書館の所在、貸出状況はこちらから確認できます>
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=337728

  • 岩波のジュニア新書。
    タイトルからジュニアと知らず手に取った。
    十分にジュニアではない〈笑〉

    一部ネタバレ
    男性にとって愛する女性は自分の「一部」「所有物」で、女性のささいな言動でもそれが期待と外れると、自分の存在が深部から脅かされたように感ずるのです。
    メリメの小説『カルメン』
    男性の気まぐれに翻弄されてきたヒロイン。

    これは小説だけでないし、スペインだけでもない。
    腑に落ちた!衝撃だった。

    スペインのジブラルタル海峡が好きでいずれポルトガルとスペインの関係歴史に触れてみたかったが十分歴史紀行できた。

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著者プロフィール

池上 俊一
池上俊一:東京大学大学院総合文化研究科教授

「2014年 『ヨーロッパ中近世の兄弟会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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