AIの時代を生きる 未来をデザインする創造力と共感力 (岩波ジュニア新書 941)
- 岩波書店 (2021年10月22日発売)
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感想 : 31件
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Amazon.co.jp ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784005009411
作品紹介・あらすじ
AIの存在感が増し,便利な暮らしへの期待や憧れが高まる一方で,仕事を奪われる不安に揺れる現代人.人とAIの未来はどうあるべきなのか.多様な学術的背景をもつ著者が,AIの歴史,その仕組みを解説しつつ,両者にとってよりよい社会のつくり方,さらには一人一人ができることを,「創造力と共感力」をキーワードに語ります.
みんなの感想まとめ
AIの時代における人間のあり方を探求する本書は、共感力と創造力が未来の鍵であることを示しています。著者は、AIと共存するために必要な力として、他者の感情を理解し、問題を解決する能力を挙げています。共感...
感想・レビュー・書評
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AIの普及に置いてけぼりにされそうな気がしている今日この頃。
AIと共に生きるとはどういうことか、中高生向けの優しい言葉で展望を示してくれる本書を読んでみました。
人間とAIが共に生きる未来でキーワードとなるのは「共感」と「創造」です。
相手の感情や意図を理解し、そこから問題を見出し、解決していく力。
その共感を仲間と共有し、問題解決に向けて新しい考えや仕組みやモノを作り出す、共に行動していく力。
人間はお互いに関わり合いながら生きているからこそ、これからの社会はこの力が大切になる。
そしてその力と共にAIを活用していく、ということ。
印象的だったのは、哲学と家庭科を重要な2つの分野として紹介していることです。
知識や真理を探究したり、考えや主張を吟味し、本質を問う「哲学」。
生活すること、生きることを考える「家庭科」。
デジタル技術を活用する土台となる、人間のありかたが見えてきた気がします。
文系・理系の垣根を越えた"学ぶこと"や"生きること"そのものについて考えさせられる1冊でした。 -
「AIの時代がやってくる」
そんなことを聞いたことはないでしょうか?
AIによって,私たちの生活がどうなるか。
理解している人は多くはないはずです!(私も分からん)
この本は,これからの時代の指針の一つとして読むことをおすすめします。
特にサブタイトルである「未来をデザインする創造力と共感力」
には要チェックです!!
まず,「創造力」とは一体何か。
それは「新しいことを造り出すこと」です!
よく「AIには創造力はないだろう」
という人もいますが,そのとき「新しいこと」が一体何か考える必要があります。
料理を例にあげます。
料理はレシピがあれば,AIが作ることは容易でしょう。
しかし,存在しないレシピに関してはどうでしょうか?
実は,存在しないレシピでも,今までのレシピの組み合わせを考えることで,
できてしまうのです。
中華風カレー,イタリア風お茶漬け,…
どれも聞いたことはないですがAIにはできてしまいます。
そういう意味での「新しいこと」ではAIでもできてしまいます。
「新しいこと」が私たちの考える想像を超える必要があるのです。
続いて「共感力」についてです。
これは,多くの人が納得するのではないでしょうか。
特に,AIにはなかなかできない「当事者意識をもつこと」
これは人間が得意とする分野ではないでしょうか。
著者は,これから「共感デザイナー」という職種が生まれるかもしれないと述べています。
そのくらい「共感力」というものはAIにはなかなか真似できないものです。
そんなAIの時代の中で私たちはどう過ごしていけばいいのか。
それは「考える」ことをやめないことです。
「考える」をやめた先にはAIがいます。
「考え」そして「創造」「共感」するのです。
特に,モノゴトの「本質」を「考える」ことは非常に大切になっていきます。
学校の本質が知識であるならば,学校は必要なくなるかもしれません。
しかし,「創造力」「共感力」を鍛えることが本質であるならば,
人間しかできないことはたくさんあるでしょう!
変化が著しい時代だからこそ,「人間の本質」について考え直していきたいです。 -
ジュニア新書なので中学生〜高校生への呼びかけ
しかし、内容は当然ながら成人が詠むに値する重い問題
AIやロボットが実際に仕事だけでなく生活シーンに広い範囲での利用が進んできた。そして、この勢いは加速度を増しと止まるところを知らない。
そのような時代を生きるに於いて「人間性をより高度に価値あるものに」してゆくために必要な事柄を多方面から捉えて解説している。
人としてAIの時代を生きるとはどのようなことなのか、どのような価値観を持って行きてゆくべきなのかのヒントがある。 -
リアル本にて。
コーチャンフォー若葉台店で見かけ、子供たちの将来を考えるために購入。
AIと人間との違いを考えるに辺り、縄文時代が引き合いに出されていたのが面白かった。縄文時代の遺跡から、子供の形見としての子供の足型が出土している。数千年前から、子供のへの愛情は変わらずある。むしろ、現代の方が、手軽に写真を撮れることで、背後にある想いを伝える能力が衰えてしまっているかもしれない。このような周りの気持ちに共感し、意図を汲み取り、課題を見いだし、その解決に向けて共同すること。それこそが人間にしかできないことである、と本書は主張する。
そのために人間が学ぶべきことは、本質を問う「哲学」と、生きることを考える「家庭科」。哲学はともかく、家庭科がそんなに重要だと考えたことがなかった。でもたしかに改めて、衣食住・家族・社会を含む科目だと考えると、とても重要であることは間違いない。いまの学校がどうかはわからないが、少なくとも自分が学生の時は、受験科目ではないことからかなり軽んじられていた印象だ。自分のことは棚に上げて、子供たちから家庭科の授業の内容を教えてもらおう。 -
さすがさすがの岩波ジュニア新書
いまさら聞けないAIとはなに?についてわかりやすく
初歩の初歩から学ぶことができる
そして、AIと共存していくために身につけておくべき情報リテラシーについても考えさせられる -
2021年出版なので、きっと既に情報が古い部分があるかもしれないけれど、
ケアの視点を持つ
これから学ぶべきこと
については、大人も考えなくてはいけないことだし、子どもにどう伝えていくかという問題に気づかされる一冊。
これを『読める』かどうか?
受け取れるかどうか?が、AIに負けない子どもに育つために必要な力の1つではないのかな。 -
きたるべく(というよりもう来ている)AI時代への本。本書の巻末でも書かれているけど20年後はどうなっているか考えるのも面白い。2021年の本だからチャットGPTとかは当然でていないし本書でもどんどん変化していくであろうことが示唆されている。けど本質的なところは変わらないとも思う。
共感デザイナーというのは本書で初めて知ったが自分はデータサイエンティストよりもこちらの方が面白そうに感じた。 -
AIと人の関わり方について、いろいろな角度からの問いかけがあった。その中で、教育についての部分が面白かった。「コンピテンシー」についてとか。能力や知識の習得度を図るのではなく、「有能さ」それ自体を見出し伸ばすという考え方。
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この世界に生きる様々な他者の存在を想像し、問いを立て、考えること。これまでも哲学や文学、芸術が取り組んできた想像と創造の営為によって、人工知能(AI)とともにある幸せな未来とはいかなるものか、それをいかに実現できるかを、今ある具体的な科学やテクノロジーを基盤にしながら思い描くこと。
本書が読者に語りかけ、見せようとするのは、そのような、ある意味で「地道」であるともいえる「AI 時代の生き方」である。
AIに関する言説は、ある時は過剰に楽観的になったり、逆にある時は、過剰に悲観的になったりと、「わからない」ものであるがゆえに、極端に走りやすく、私たちはそれに振り回されがちである。しかし、科学という実践がこれまで大切にしてきた「問うこと」を基軸にしながら、人間だからこそ可能な「共感(empathy)」を働かせながら、小さな「創造」を繰り替えすことが、「わからない」世界に向けて手探りしながら前にすすんでいくための着実な歩みを作りだしていくのではないか。
きらびやかな言葉に溢れたタイトルを持つ本書ではあるが、その内容は、「AI時代を生きる」ことに向けたサイエンス・コミュニケーションの実践書のような内容で、筆者の投げかける問いにひとつひとつ考えながら読み進めることで、自分自身がこれから何をどのように考えていけばよいのかが、少しずつ見えてくる。
第6章の最後に紹介される「未来を考える20の問い」をいろいろな人たちとともに、考え、話しあってみたい。 -
AIが発展していくこれからも、「考える」ことを続けていこうと思います。
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AIの本かと思ったら、AIやロボットとの共生・活用を見据え、AIと人間を比較して人間社会の在り方をどう考えるか、何をどう学ぶかなどにかなりのページ数が割かれていた。
AI技術の解説が中心だと思っていたので面食らった。著書の書きたいテーマは違ったらしい。その環境下に生きる若者がどう向き合うべきかを書いているのだ。
これだけ大きなパラダイムシフトに突入するのだから社会の在り方や、学び方も変わる。だから未来のあるべき姿を問い直し、そこから逆算して自分の行動指針や考え方も変革すべきだよ、と説いているのだ。
人間社会の在り方のキーワードは、シンパシー、エンパシー、ケアの倫理。何をどう学ぶかのキーワードは、キーコンピテンシー、デザイン思考、計算論的思考(≠プログラミング思考)、モノづくりを通した学び)、など。
そして最後に、哲学することと家庭科に取組むことを大プッシュしてきた。
かなり根源的で、良い問いを投げてくれる本だった。
ただ、書いている内容が学習指導要領から変更しないといけないレベルだったり、家庭での学びに生かすにはどこから手をつけたらいいのかなど、実践に移すにはどうしたらいいかが分からなかった。(そのやり方や方針含め自ら問いを立てて試行錯誤しろよ、というのが著書の言いたいことなのは分かるけど、一歩目はどう歩み始めればいいか知りたいな…)
とにかく、さまざまな問いを投げかけてくれる本なので、自分でも行動変容のきっかけにしてみたい。 -
AIを飛躍的に進化させた深層学習が具体的にどう使われるか(スマホの音声認識、自動運転、動画認識、病気の発症リスク評価、監視などの警備面etc.)といった、実際にどう活用されうるのかという話と、AIの判断プロセスがブラックボックスであるデメリットの話(面倒なことは全てAIに任せる「便利な」環境にいることなど)を、想定読者であろう中高生くらいにわかりやすく説明している本だと思った。
具体例による説明は大人でも難しいのではと感じる部分はあるけれど、いかにAIという新技術に向き合っていくべきかということの考える土台としてはとても良い本ではと思う。
「不便益」「便利害」という言葉があると知った。
どうしてそういう仕組みがつくられるのか、なぜ相手との意見が異なるのかを考えるプロセスが削減されることの懸念の大きさは、きっと子どもの方が大きいのだろう。情報に触れて、「なるほど、そういうことか」「でも、この部分はどういうことだろう?」と思考が膨らむ感覚が若干少なくなってきた気がしなくもないので、リマインドとして刻んでおきたい。
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まず読み始める前に、なぜこの本や文章を読むのか、目的をはっきりさせ、そこから得られることを予想すること。そしてそれらをメモの形で書き出しておくことです。
読んでいる最中には、そこに書いてあることは本当か、なぜこのようなことを言っているのだろうと、読んでいる内容について疑問を持つこと、批判的に読むことです。その中には情報源を評価することも含まれます。
読んだ後には、全体の内容をまとめてみる。その際、自分の言葉で置き換えてみる。友人や家族に説明するつもりで言い直してみることも役立ちます。読み始める前に書いた目的が達成できたかどうかを振り返ることも大切です。(p.147) -
007-M
閲覧新書 -
子ども向けと思って侮っていた。
AIに至るまでの概観も得られて、学びは多い。
優秀な人って、知らないところにうじゃうじゃ密集してるんじゃないかと思った。 -
淑徳大学OPACリンク
https://x.gd/zQsqg -
007/ミ/
著者プロフィール
美馬のゆりの作品
