いま,この惑星で起きていること 気象予報士の眼に映る世界 (岩波ジュニア新書 954)

  • 岩波書店 (2022年7月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (190ページ) / ISBN・EAN: 9784005009541

作品紹介・あらすじ

世界各地で観測されている異常気象は、自然界に多大な影響・変化を及ぼし、人々の日常生活をも脅かしている。数々の事例を気象予報士の立場でわかりやすく解説しながら、私たちに何ができるのか、今後の課題と解決策を考察していく。雑誌『世界』で大好評だった二年間の連載にコラムを加え、まとめた一冊。

感想・レビュー・書評

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  • ジュニア向けなのでとっつきやすく、気象と地球環境の関係性を様々な事例を交えて説明されている。
    山火事がさらに山火事を誘発するメカニズムや、ヒマラヤ山脈の温暖化によって、山麓の生活圏に大きな被害が出ていることなんて知りませんでした。
    私にはこれくらいがとっかかりとしてはちょうど良かった。
    北極圏の温暖化により北極海航路の開発が進んでいるけど、それが地球環境にどのような影響を与えうるのかとても興味があります。

  • ◎信州大学附属図書館の所蔵はこちら:
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC15974484

  • ふむ

  • 背ラベル:451-モ

  • 【請求記号:451 モ】

  • ジュニア向けなのでとても読みやすかったです。
    温暖化の事など色々と知れて良かったです。

  • 昨今の気候変動を地球全体のバランスの維持に伴う変化として様々な事象をユーモアを交えて論じている。文章もわかりやすくて説得力がある。
    一部に地球温暖化を否定する論者がいるが、その主張は地球全体のバランスの維持活動の一部をとらえたものだということになる。これは確かに説得力のある意見であるが、反対派への決定打となるのだろうか。

  • 〇岩波ジュニア新書で「学校生活」を読む⑪

    森さやか『いま、この惑星で起きていること』(岩波ジュニア新書、2022)

    ・分 野:「学校生活」×「理科」
    ・目 次:
     はじめに
     Ⅰ章 変調(二〇二〇年一~一二月)
     Ⅱ章 異常気象の先(二〇二一年一~一二月)
     あとがき

    ・総 評
     本書は、世界各地で起こっている「異常気象」とその影響について紹介した本です。著者は気象予報士として世界の天気を調べており、その解説を雑誌にも連載していた人物です。
     振り返れば、今年の夏も猛暑となり、気象庁が「異常な状態」だったと発表していました。もはや「異常気象」が“毎年”起こっているという不思議な状況になっています。ただ、こうした異常気象は日本だけでなく、世界各地で発生しており、その背景には「地球温暖化」の問題があると言います。この本を読んで面白いなと思った点を、以下の3点にまとめます。

    【POINT①】地球温暖化によって鳥類が「変化」する?
     シカゴをフィールドに鳥類を調査している研究者によれば、ここ四〇年で、鳥の体重は二.六%軽く、足の長さは二.四%短くなっていると言います。その要因としては、地球温暖化で気温が上昇する中、体を小さくすることで生き残りを図っているのではないかと言われています。また、別の調査では、渡り鳥にも同様の体の変化が見られるほか、気温変化に対応するように春の飛来時期を一〇年ごとに二日ずつ前倒ししていると報告しています。このように地球温暖化の影響を受けやすい小型の動物などは、環境に適応して生き残るために「変化すること」を余儀なくされていると著者は指摘しています。

    【POINT②】地球温暖化によって「得をする国」と「損をする国」がある?
     欧州の大手会計事務所の調査によれば、地球温暖化で「得をする国」は七〇カ国、逆に「損をする国」は一三〇カ国になると言います。後者は温暖な中東やアフリカの国々が多く、前者はロシア、カナダ、北欧、韓国といった寒冷地の国々が多いそうです。特にロシアは、永久凍土が溶けて多くの建築物が不安定になるといった“被害”を受ける一方で、北極海の氷が溶けることで、北極海航路の航行が容易になったり、新たな島を発見したりするなど、その“恩恵”も多く受けていると著者は指摘します。地球温暖化の問題においても、国によって「損」か「得」かの立場が分かれるという事実は知っておく必要があるでしょう。

    【POINT③】地球温暖化を「植物」は防いでくれるのか?
    北アリゾナ大学の研究によると、気温が一定の水準を超えると、植物のCO2の吸収能力が低下し、むしろ夜間に排出するCO2の方が多くなる可能性が判明したと言います。即ち、今までCO2の「吸収源」だった植物が、逆に「放出源」になり得るということです。しかし、地球の気温上昇を一.五℃以内に抑えるために大量の農作物や樹木を植えた場合、二一〇〇年までに四五億人が水不足の影響を受けるという研究結果もあります。そのため、上記の可能性が事実だった場合、人類は「温暖化対策の最大の戦友」を失うことになると著者は指摘しています。
     
     本書を読むと、地球温暖化が原因と見られる「異常気象」によって、陸・海・空を問わず、あらゆる場所で問題が起こっていることが分かります。中には、地球温暖化がこんな所にまで影響を及ぼしているのかと驚いた話も多かったです。ただ、本書はあくまで「天気」の紹介がメインなため、地球温暖化をどのように防止するのかといった話にはあまり言及していません。それでも、私たちが住む地球の「今」を知るためには、非常に勉強になる一冊だと言えるでしょう。
    (1344字)

  • とてもおもしろかったです。「世界各地で観測されている異常気象は、自然界に多大な影響・変化を及ぼし、人々の日常生活をも脅かしている。数々の事例を気象予報士の立場でわかりやすく解説しながら、私たちに何ができるのか、今後の課題と解決策を考察していく...」と背表紙にありますが、同時期に出たブルーバックスの『地球温暖化はなぜ起こるのか』が読みにくいのに対して、こちらは読みやすく、おすすめできる新書です。

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