森鷗外,自分を探す (岩波ジュニア新書 961)

  • 岩波書店 (2022年12月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (232ページ) / ISBN・EAN: 9784005009619

作品紹介・あらすじ

文豪で軍医の、歴史上の天才? 「舞姫」って本当は何が書いてあったんだろう? 江戸時代の終わりに生まれ、明治の激動のさなかに勉強して留学し、自由恋愛を経験して、一人称小説を書くとはどういうことだったのか。その時代の感覚に立って、作品や資料を読み解けば、悩んで悩んで自分を探した、鴎外の横顔が見えてくる。

みんなの感想まとめ

自己探求の旅を描いたこの作品は、文豪森鴎外の生涯を通じて、彼の内面と時代背景を深く掘り下げています。特に『舞姫』に焦点を当て、江戸時代の終わりから明治の激動期にかけての彼の成長と苦悩が描かれています。...

感想・レビュー・書評

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  • 「自分を探す森鷗外。でも鷗外は、けっして自己だけを見ていたのではありません。先のわからない新しい時代のなかで、自己を深く見つめることによって他者を知り、他者への理解があるからこそ自身のありかたも見えていたのです」(おわりに、p.205)

  • 温かい人間性のおうがいがよくわかる本でした。

  • 「森鴎外が自分探し?」と、なんだか気になるタイトル。時代の変わり目に生まれ、旧来の価値観に縛られつつも新しい時代の中で「自分」を模索する、そんな若き鴎外の姿が目に浮かぶようだった。
    古文から現代文への移り変わりについても説明されていて、勉強になった。この時代の文豪たちの作品は文体が堅苦しくてつい敬遠してしまうが、その文体の中にも近代文学というものが成立するにあたっての苦心があったことを改めて理解する。いつか鴎外の作品そのものにも挑戦してみたい。

  • 森鷗外って『舞姫』を書いた人?位しか知らなかったのですが、この本を読んでみて、色々な事をしてきた人なのだと知りました。
    嫁姑問題に挟まれていたとは…
    医者であり、文芸家でもあり、色々な立場の仕事もして、家では普通の夫であり、父であり…
    なんだか少し身近に感じました。

  • 【請求記号:910.2 モ】

  • これまでは森鷗外といえば『舞姫』の人、というイメージしか持っていなかった。
    しかし、実際には豊かな才能を持ち、公私共に複数の顔を持つことで自分探しに悩むという意外な姿が浮かび上がってきた。
    作品や資料を紐解きながら丁寧で読みやすく解説してあり面白かった。

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著者プロフィール

東京大学大学院総合文化研究科准教授。東京大学文学部卒業、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専門分野は日本の近代文学と美術。明治時代における文学、文人のネットワーク、文学と美術の交渉を研究テーマとする。
主な著書に、『画文学への招待―口絵・挿絵から考える明治文化』(Humanities Center Booklet Vol.12、2021年)、『幸田露伴の文学空間―近代小説を超えて』(青月舎、2012年)、『幸田露伴と根岸党の文人たち―もうひとつの明治』(教育評論社、2011年)、共著に『国語をめぐる冒険』(岩波ジュニア新書、2021年)、編書に『汽車に乗った明治の文人たち―明治の鉄道紀行集』(教育評論社、2014年)がある。

「2022年 『明治文学の彩り 口絵・挿絵の世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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