巨大おけを絶やすな! 日本の食文化を未来へつなぐ (岩波ジュニア新書 962)

  • 岩波書店 (2023年1月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (220ページ) / ISBN・EAN: 9784005009626

作品紹介・あらすじ

しょうゆ、みそ、酒など、日本の伝統調味料づくりに欠かせない巨大な木おけ。つくれる職人がいなくなる! 「しょうゆ屋が、おけつくったら、おもろいやん!」――立ち上がったのは小豆島のしょうゆ蔵。最後の職人に弟子入りし、次々に降りかかる困難を乗り越えて、おけづくりの輪を全国に広げた奇跡の奮闘記。

みんなの感想まとめ

日本の伝統的な醸造文化を支える巨大な木桶の製作技術が失われつつある中、一つの醤油屋が立ち上がり、未来への希望をつなぐ奮闘を描いています。物語は、小豆島の醤油蔵で壊れた木桶をきっかけに始まり、最後の職人...

感想・レビュー・書評

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  •  酒、味噌、醤油といった日本の伝統的な醸造食品がある。現在それらは、ステンレスやプラスチック系素材を用いた設備で製造されている。昔は(現在でも僅かだが)木製に大桶を使って製造されていた。

     これらの巨大な木桶は、 高さ約2メートル、直径約2メートルもある。そして、一度作ると100年から150年は持つという。精巧につくられる大桶は高額だ。だから新しい桶は稼ぎの良い造り酒屋が注文する。20年から30年経って酒がしみ出すようになると、次は醤油屋へ。塩分が隙間を埋め、漏れなくなると、ここからまた100年は使えるという。そして最後は味噌屋で使われることもよくあった。もちろん壊れるまでだ。

     酒屋が木桶を使わなくなったのは戦後のことで、食糧不足のために酒を造る余裕がなかった。時間をかけて作る醸造製法では材料のロスも多い。さらに木桶は衛生的ではないと考えられたそうだ。そうして木桶の発注はなくなり、木桶業者は次第に廃れていった。

     酒や醤油はその蔵の微生物が木桶に住み着くことにより、蔵独自の風味を出すことが出来る。2005年、小豆島で醤油蔵を営むヤマロク醤油の大桶が150年の寿命を迎え底板が抜けた。そして主は気づいたのだ。直してくれる人がいないと。

     最後の桶屋も2020年で廃業するという。それなら、自分たちで桶を作ろうと、主は友人の大工に声をかけ、最後の桶屋に弟子入りするのだ。ここからが大変。伝統的な製法での大桶作りは困難を極めた。それでも、何とか使い物になる木桶を作ることが出来た。いまでは、日本各地で志を同じくする「後継者」が増えているという。

     ジュニア向けに書かれおり、イラストや写真も豊富に掲載されて読みやすいし、何といっても面白い。

  • 【感想】
    でっかい木桶って、中々見ない。ワインやウイスキーを熟成させる「樽」は見かけるが、桶はせいぜい小さいものを銭湯で見るぐらいだ。そもそも桶の役割が樽とどう違うのかわからないし、それが絶滅の危機に瀕しているなんて予想だにしていなかった。

    大桶が絶滅寸前の理由は、「大桶のサイクルが長すぎる」ことにある。良い大桶の寿命はだいたい100年から150年と言われている。つまり、一回作れば孫の代まで壊れない。江戸時代であれば醤油づくりに数年単位かけるのは普通だったし、酒や味噌、食料品以外の木桶の出番も多く、桶職人は商売を続けることができた。しかし、戦後に入ってプラスチック桶の普及や発酵の高速化が起こると、大桶は時間と維持費がかかるものとして敬遠されてしまった。こうして大桶を作れる人がどんどん減少し、壊れても新たに作ることができなくなってしまったのだ。

    この危機的状況を憂いたヤマロク醤油の山本康夫さんは、自らが桶を作り、技術を守ることを決心する。藤井製桶所に修行に行きノウハウを教えてもらうのだが、この「大桶づくり」が相当に難しいのだ。
    大桶は円形になっているが、一本の木をくり抜いて作っているわけではない。何枚もの平たい板をカーブを描くように削り(側板という)、それらを竹釘で組み合わせて大きな輪を作る。底板とつなぎ合わせて桶状にした後、外側から「たが」という竹で作った縄のようなもので圧迫して完成だ。意外とシンプルな造りである。
    するとシンプルであるがゆえ、「醤油が漏れてくる」という問題が生じる。木と木を強く押し付けあって止めているだけなので、木がいくら水を吸うといっても、隙間から簡単に漏れてきてしまう。それを防ぐにはとにかく「正確な造り」が命だ。10分の1ミリ単位で削り、側板に間ができないように調整する。しかも真っすぐでなく「曲線上に削る」というのだから、その難しさが分かるだろう。

    そして、桶がうまく作れたかどうかの答え合わせは「100年後」なのだ。うまく作れていなければ、10年や20年で破損してくる。一般人の感覚だと「20年もてば成功なのでは…?」と思ってしまうが、それは違う。作った人が亡くなり、その子どもも亡くなってまたその子どもが大きくなったときぐらいに、やっと「いい桶が作れたか」が分かる。そこまで持たなければ、そもそも桶屋として失格なのだ。

    本当に、職人ってすごい。
    ―――――――――――――――――――――――

    【まとめ】
    1 絶滅の危機
    醤油や味噌、こうじを作る大桶の大きさは縦横20〜30石(185センチ〜230センチ)にもなる。木桶の寿命はだいたい100年から150年。しかし、桶職人は絶滅の危機に陥っており、壊れても新たに作れる人がいない。

    いま、日本で生産されている醤油のうち、木桶でつくられている醤油の割合はたったの1パーセント。99パーセントの醤油は、ステンレス製、あるいは強化繊維入りのプラスチックやコンクリート、ホーローなどのタンクでつくられている。
    今使われている木桶は、江戸時代から戦前にかけてつくられたものだ。木桶の板は多孔質で、目に見えない小さな穴がたくさんあいている。その小さな穴に、「蔵付き」といわれる、その蔵独自の微生物がたくさんすみついている。酵母や乳酸菌といった微生物は、何十年、何百年と時を重ねるうちに、独自の進化をしていく。
    結果、その蔵、その木桶の中だけの生態系ができ、そこにしかない酵母や菌が生まれる。独自の微生物がつくりだす味や香りの成分が、蔵独特の醤油や味噌の風味の決め手になる。その代わり大変時間がかかり、熟成するのに1年〜2年はかかる。
    蔵独特の微生物は、古くから木桶で醤油や味噌をつくってきた醸造蔵にとってなくてはならない宝物で、微生物がすみつく木桶も大切な財産だ。

    しかし、今や木桶づくりの技術は途絶えようとしていた。日本で最後の大桶屋である藤井製桶所も、社員の高齢化から、2020年で大桶づくりをやめることを宣言していた。


    2 桶のサイクル
    明治時代には、全戸数の100軒に1軒が桶屋だった。このころの木桶の一生にはサイクルがあり、酒屋が新桶を注文→20年から30年後に醤油屋に引き取られる→味噌屋に引き取られる、という流れがあった。
    昭和に入ってからこのサイクルが狂い始めた。戦後に物資が不足すると、長い年月をかけて作る酒や醤油が贅沢品となる。この際、酒蔵が一斉に木桶からホーロータンクに変えた。また、キッコーマンの研究員が醤油のもろみにアミノ酸液を加えて一緒に発酵させる「新式二号」という製法を発明した。この醸造方法は、日本の醤油醸造業を救ったといわれる画期的な方法であり、50日間で完成し、味もそれなりに満足のいくものだった。

    酒蔵から始まる桶づくりのサイクルが途絶えたことに加え、そもそもの話として、木桶は一度つくれば100~150年もつ。ということは、単純に計算しても、次回の注文は早くて100年後になる。2009年にヤマロク醤油が藤井正桶所に新桶の発注をしたが、醤油屋からの新桶の注文が入ったのは「戦後初」だった。60年近くも注文が無かったのだ。

    手入れが大変、不潔、欠減で損をする、時代遅れ、というイメージがついてしまった木桶は、すっかり過去の遺物という扱いになってしまった。こうしたさまざまな事情が重なって木桶の注文は激減し、業界全体が衰退していった。戦後の10年で、桶屋の数は100分の1にまで減少した。

    「しょうゆ屋が、おけつくったら、おもろいやん!」
    そうした考えのもと、ヤマロク醤油の山本康夫さんは木桶づくりを決心する。小豆島の大工の坂口さんと三宅さんと共に、藤井正桶所に修行に出かけ、自らの手で木桶づくりを始めた。


    3 桶を作れ!
    2メートルの長さの板と板を竹釘でとめて、竹で編んだたがで締める。鉄の釘や接着剤は使わない。これだけで中の液体をもらさず、100年以上もたせる。それには、板のひと削りひと削り、底にする「底板」の組み方、たがの編み方、たがの入れ方、すべての工程に細心の注意と工夫、技術が必要である。

    木桶は、組み合わせる木材のひとつひとつ(側板)をていねいに削って作る。四角い板を組み合わせて、しゅっと丸く、すそがすぼまった形の大きな木桶をつくるために、それぞれの側板に、わずかずつ角度をつけ、最終的に丸くなるように設計する必要がある。普通の板ならば平面を削るのだが、木桶は「三次元の曲面」を削らなければならない。曲線を正確に取らなければ、隙間ができて醤油や酒が漏れてしまう。

    たが編みは、竹を細長く削り、引っ張りながら複雑な形に編んでいく作業である。竹が厚いとたがに編むことができないので、適度な厚みになるように削る作業が必要だが、これが大変難しい。竹は内側の白い部分が中にくるように編んでいくのだが、これは人間の都合ではなく「竹が望む向き」に曲げないといけない。竹が向きたい方向に沿わず、うっかり緑の皮のほうに反らせてしまうと、せっかく削った15メートルの竹がパアになる。
    加えて、今では原料の竹を育てる職人も伐り出して削る職人もいない。一本の木桶に15メートル以上の真竹が4本、板と板をつなぐ竹釘は約260本必要であるため、竹を伐り出すところから全て自前で準備しなければならない。

    底板は100年使うことを見越して、木材のちぢみ方を計算し、楕円形につくる。100年経つ頃には楕円の長い部分がちぢんで、まんまる、つまり正円になっている、という想定だ。
    底板は隙間ができたら当然漏れるため、小さすぎてはいけないし、大きすぎるとはめ込むことができない。数ミリ単位の調整が必要になる。万一底が抜けたら大惨事だ。桶に醤油や味噌を仕込んだ場合、中身の重さは約4トンになる。アジアゾウ一頭分くらいの重量に耐えて100年以上使えるものになるかどうかは、底板のできやはめ込み方にかかっているといってもいいだろう。

    2013年9月20日、康夫さんたちが思いを繋いだ木桶がついに完成した。2014年1月には初めてもろみを仕込み、順調に発酵している。
    康夫さんたちは今では、各地の蔵元と協力して木桶サミットを開き、毎年1月には、小豆島で木桶職人復活プロジェクトの定例イベントとして木桶づくりを行っている。失われる寸前だった技術を、再び広めようと活動しているのだ。

  • 岩波ジュニア新書で字も大きくて読み易いのですが、内容も充実しています。
    私、発酵食品が好きで、それに関する話も好き。“菌には意識がある”ー理屈だけではわからない発酵の世界。絶滅危惧種の”巨大おけ”が古くて貴重なものだから残していくのではなく、おいしい醤油を作り続ける為に必要だから残す。
    古い桶をばらしたら昔の職人の落書きが...等本文のエピソードも、各章後のコラム(木桶仕込み醤油、たがのあがり・さがりー京都はさがり、木桶とシルクロード...)も楽しい。

  • ベスト 『巨大おけを絶やすな! 日本の食文化を未来へつなぐ』 | 教文館ナルニア国
    https://bit.ly/3YtBngk

    『巨大おけを絶やすな! 日本の食文化を未来へつなぐ』を読む:サイエンス&テクノロジーの面で考えさせられる好著 - HONZ
    https://honz.jp/articles/-/52937

    最後の桶屋に弟子入りし大桶作りを習う、波乱万丈の奮闘記 | レビュー | Book Bang -ブックバン-
    https://www.bookbang.jp/review/article/749985

    巨大おけを絶やすな! 日本の食文化を未来へつなぐ - 岩波書店
    https://www.iwanami.co.jp/book/b618318.html

  • それは醤油屋さんの巨大な木桶が壊れたことから始まった。
    この木桶を作る技術が失われる危機。
    最後の職人に弟子入りし、木桶作りを学んで継承する
    プロジェクトを手掛けた、醤油屋さんと仲間の奮闘記。
    それは未来への希望の継承。
    第1章 大桶が壊れた日
    第2章 木の声を聴け―絶滅危惧種、木桶
    第3章 桶ハザマの戦い!―奮闘、桶職人に弟子入り
    第4章 木の国、日本―杉とともに歩んできた国
    第5章 木桶に託した未来への手紙
    第6章 風を吹かす桶屋
    コラム、参考資料有り。

    始まりは小豆島の醤油屋さん。
    100年以上使った木桶が壊れたことから分かった、技術継承の危機。
    材料は杉板と竹(竹釘と箍)だが、確実な技能が大事。
    醤油屋さんは大工の友人2人を巻き込み、最後の桶職人から学び、
    大桶作りに奮闘する。新桶の組み上げには声をかけたメンバーも
    加わり、次々と発生する難問の見舞われながら、新桶が完成!
    こうして始まった木桶職人復活プロジェクトは、次第に仲間を
    増やし、定例イベントの「木桶サミット」では木桶を作り、
    技術の継承が全国へと広がってゆく。
    合い間にあるのは、桶の基礎知識、その歴史と衰退。
    日本の醸造業の戦中・戦後の変遷と木桶を使う醸造業の危機。
    山の手入れをする吉野の山守の話。杉は日本の固有種なんだ。
    室町時代中期に登場した木桶が変え、支えた食文化と生活。
    それらも加えて、分かり易い文章とイラストでの構成。
    100年先の未来に繋がる木桶の技術と食文化を、
    人の手によって受け継がれていくことの大事さが、
    真摯に心に響いていきました。
    このプロジェクトが継続して行われることを切に願います。

  • 〇めちゃくちゃ良かった
    日本人必読にしたほうがいいんちゃうかな
    〇桶づくりの技術やその継承だけでなく、桶がどんなに私たちの文化を育んできてくれたか、生まれたときからこの世をさる瞬間まで桶にお世話になってきたか
    〇和歌山に木桶仕込み醤油の蔵元があるそうなので、今度たずねてみよう

    ◎はじめに
    「もう、桶をつくる職人さんがいないんだ」
     二十年前に醤油屋さんや味噌屋さんに聞いてましたが、まさか自分が桶職人の取材をするとは思ってませんでした
     大工さんも作れないと言った「おそろしい」桶作りの技術を残そうと“木桶職人復活プロジェクト”を醤油屋さんが立ち上げたと、耳にしました
     それから、六年に渡るチャレンジの記録です

    1:大桶が壊れた日
    小豆島ヤマロク醤油縁起
    「地獄のもろみまぜ」
    150年物の木桶の破損
    ←寿命が100年から150年の木桶
     職人さんの後継者がおらず、百年経たないうちに桶仕込みが出来なくなる

    木桶
    …多孔質、小さな穴に「蔵付き」の微生物が沢山住んでいる
    …酵母や乳酸菌が何十年・何百年のうちに独自の進化を遂げる
    ←木桶の中だけの生態系。蔵独自の風味の醤油や味噌
    ←醤油の熟成は1年から2年。再仕込みは4年
    …ホーロー、ステンレス、FRPのタンクは表面がツルツルで洗浄しやすく扱いやすい
    …微生物は購入して容器に加える
    ←三ヶ月から半年で出荷出来る速醸ができる

    蔵人の宝物、微生物と木桶
    「微生物にお任せする」
    …微生物が働きやすい環境を整える
    木桶が壊れないことを祈る日々

    2009年 
    日本で最後の桶屋、堺市「藤井製桶所」に九本の桶を注文する
    木桶1本二百万円以上
    ←醤油屋から新桶の注文が入ったのは戦後初
    ←木桶は百年以上持つので次の注文は百年後
    2020年に廃業することを伝える
    ・大桶は最低三人いないと作れない
     後継者がおらず、藤井三兄弟の高齢化
    ・独特な工具と設備
    ・もう修理も新桶を作ることも出来ない

    ヤマロク醤油:康夫さんの焦り
    …廃業した醤油屋から古い木桶を譲り受けもろみを仕込んだが、黄緑色のもろみが出来た
     分析では変な数値は出なかったが味が変わった
    …子孫のために新桶を注文
    ←この桶が破損すればおける仕込みの技術も終わる 

    ☆コラム じつはいろいろ、個性的な5種類のしょうゆ味(職人醤油 高橋万太郎)
    白醤油:素材を活かす
    淡口醤油:美しき京料理に必須
    濃口醤油:幅広く使える万能醤油
    再仕込醤油:濃厚なうま味とコク
    溜醤油:熟成期間が長く、うま味がたっぷり

    2:木の声を聴け_絶滅危惧種、木桶
    木桶仕込み醤油の本拠地、小豆島は醬の郷
    「木桶の価値を意識しながら近代化した」
     戦後の近代化のなか、小豆島は木桶を捨てなかった
    瀬戸内海の気候「かんかけおろし」
    大消費地(大坂)の近くで、水運の物流が盛んだった

    絶滅危惧種 木桶
    …かつての桶作りは細かな分業制
     輪竹業者、樽の底を扱う業者、フタを扱う業者、酒樽業者、醤油樽業者、木取り商(桶専門の材木問屋)など
    …桶師:道具を持って渡り歩き造り酒屋などの敷地に出入りして桶を作る「手間」で稼ぐ
    …小仕事:おひつや洗面桶など。こんこん屋、とんとん屋、町の桶屋さん
    ←「産湯から棺桶まで」桶は一生つき合う生活必需品だった
    明治時代は百軒に一軒は桶屋があった
    …産湯桶、つるべ、水桶、たらい、お櫃、岡持、風呂桶、手桶、小桶、棺桶など

    慣用句
    ・箍がはずれる
    ・箍がゆるむ
    ・箍をしめる
     
    木桶の一生のサイクル
     酒蔵が新桶を注文
     →20年から30年でばらして組み直し醤油屋へ
      …塩で木桶が腐りにくく、隙間も埋まり、腕の良い職人の桶は、さらに100年使えた
      …さらに味噌屋に行くことも

     昭和に入りサイクルが狂い始める
     ←酒蔵が新桶を作らなくなった
      贅沢品
      GHQからみるとクレイジーだった
       仕込の時間、微生物への無理解、欠減(木桶は酒を飲む)
      ステンレスやホーローに変わってすぐは、酒の味が変わったとのクレーム
      ←10年ほど続く
      醸造方法が変わる
      戦後の木材の高騰、軍需産業が無くなり鉄の価格の下落
      木桶のイメージが過去の遺物に
      戦後10年で桶屋の数は百分の一
      醸造業と二人三脚で歩んできた桶屋
      …古くからの桶屋は酒屋・醤油蔵の木桶の需要減と共に廃業
      …藤井製桶所は大正時代の創業のため、工場関係の仕事を開拓していた
       +中古の桶を組み直す仕事
        組み直しの仕事の中で先人の技術・技能を学ぶ
      知識や技術は人に伝えられるけど、「技能(センス)」は伝えられない
      ←木の声を聴くことは出来るか、聴こうとする姿勢はあるか
     今残っている桶は100年越えるレベルの桶だけ
     大事な技術だが、桶師としての仕事はない

     苗木を植え、山の手入れをするところから、木桶づくりは始まっている
     ←杉、真竹

     小豆島幼なじみ三人組、大桶づくりの3日間の修業に行く

    コラム 木桶仕込み醤油って?(醤油ソムリエール 黒島慶子)
     もろみの管理は農業と同じ
     「蔵は母体。木桶は子宮。もろみは胎児」
     風味のバラエティ豊かさ

    3:桶ハザマの戦い!_噴騰、桶職人に弟子入り
     最後の桶師
     昔は代々の醤油屋さんで、毎年の修繕や新調、酒屋さんなら一生仕事があった
     毎夏、桶洗いの仕事
     9月は竹を刈り、新桶づくりの準備
     最後の一軒になってからの30年間
      各地の桶屋さんがしまっていくなか、桶職人さんたちを食べさせるために会社を続けた
      桶屋の仕事がなく、他の業種の仕事で食いつなぐ

     三人組+高橋万太郎さん(職人醤油)+黒島慶子さん(醤油ソムリエール)

     康夫さん座右の銘「ザ・ファースト」
     …ナンバーワンはいつか抜かれる、オンリーワンはまねされる、でも、一番最初にやった事実だけは、消せない

    失敗出来ない側板削り
     桶を組むとき隙間無く円筒状になるように削る
     正直台:桶材を削るかんな
     …四メートルある
      二メートルある側板を削る事が出来る

    難しい箍編み
     藤井製桶三男の泰三さんに叱られる毎日

    材料集め
     桶材には吉野杉…師匠の紹介
     竹の調達が出来ない
     ←最後の箍職人は1996年に廃業
      竹を育てる人、伐りだして削る人と分業されていたが、全ての工程を自分たちでしないといけない
     15メートル以上の真竹が必要
     …諦めかけていたら、亡き祖父と近所のじいちゃんが、子孫のために真竹を植えていたことが判明。裏山にあった。
     …秋から冬が水分が少なく“刈り旬”
     …四本の竹から七本の削った竹が必要
     …数か月かけて乾燥させる

    ※コラム 木桶、古今東西(上芝雄史さんのお話)
     東日本ではたが、西日本では輪と呼ぶ
     「あがりの輪」
     「下がりの輪」京都、近江、金沢、酒田
     京都:京細桶…日本の桶の原型、柿渋
     関西:細桶
     東北・能登:手間暇をかけた桶、生漆
     酒造りの桶

    4:木の国、日本_杉とともに歩んできた国
     吉野の山守、中井章太さん
     「スギは日本の杉である。そして、日本はスギの日本であった。」遠山富太郎『杉のきた道』
     クリプトメリア・ヤポニカ…日本の固有種
      クリプトメリア:隠された財産
     神話の時代からある杉
     『日本書紀』スサノオのひげ
      イソタケル:木の種をまきながら和歌山にたどり着く→「木国」
     日本の山と森を覆う緑の3割が杉
     舟運、食文化の発展の裏に杉あり
      名前のユライ「率直(すぐ)なる木」
      軽くてやわらかく水を通さない、木目が真っ直ぐで割りやすい
     縄文時代から室町時代くらいまではノコギリがなく、割木工という加工方法で板を薄くしていた
     奈良時代、木桶登場
     …刳桶、曲物桶
     室町時代、結桶登場
     …ウイスキー桶がシルクロードを通じて伝わった
     …大桶は日本独自の技術
      ←酒の大量生産が可能になる
       醤油や味噌、酢などの醗酵調味料が庶民の口に
      ←天ぷら、蒲焼き、寿司など醗酵調味料を使う和食の原型
      ←265年続いた江戸時代を支えたのは木桶かも
     小仕事は桶屋さん、大桶は桶師
     ←原料の杉を育てる吉野林業が盛んに、また河川舟運、海運も発達していく
     ←トイレの桶、都市化。
      農村の発達
      絶対に漏れない桶、肥桶
      農村と年を行き来した肥船
     ←日本の最初の結桶は井戸のためのもの
     ←酒樽専用の船、樽廻船
     ←江戸のリサイクル 
      樽は再利用されていた(明樽問屋)

    山国である日本の資源は山林と木材だった
    …山守、木挽き、炭焼き、木地師(広葉樹を加工)、イタカ(竹細工)、サンカ

    吉野杉
     室町時代の植林の記録。500年間守られてきた
     密植:苗木と苗木の間をつめて植林
     枝打ち、多間伐
     ←節の無い真っ直ぐな杉になる
     ←幹が1㎝太るるのに8年。
      ゆっくりの成長が木目を均一にする。
     葉枯らし:刈ったあと、葉をつけたまま、頭を山頂に向けて半年寝かされる…葉っぱを通して水分やアクが抜ける。吉野杉特有のピンク色の芯になる
     木馬出し:山の斜面に丸太を線路のように並べる、その上を引いていく。
     吉野川から紀の川へと、筏を組んで下っていく

     大桶づくりの板の木取り
     …甲付※白線帯がアルコールを通しにくい
      ←42-3枚必要

     山に人が入る意味
     手を入れ続けて循環させないといけない
     手が入れられないなら、広葉樹を植え山を復元させないといけない
     ☆新しい吉野杉の植林は出来ていない

     木への感謝と祈り
     山の毛細血管のような水脈
     水脈を断絶したり、無視して道路を造ると、山の浄化作用が無くなる
     川を見れば、背後にどんな山を背負っているかがわかる
     山に人が入ることは、川の下流で生きる人たちの暮らしを守ることにつながる

     “やまいきさん”
     新しく伐採するとき、最初の一本を見極める
     最初の一本を刈ったら、塩と御神酒と洗い米を切り株に供える

     ヨキ:斧。3本の線(御神酒)と四本の線(五穀豊穣と水・地・火・風の4つの気)

     林業の後継者不足
     ←桶の技術が残っても、材料を提供出来るか

    ※コラム 木桶が来た道_シルクロードと海のシルクロード(石村眞一先生のお話)
     桶狭間シルクロードを通ってやってきた
     ローマ帝国時代のガリア地方で桶樽が出現した
     →シルクロードを通り、西安、チベットに
     →11c後半から13c頃に日本へ
      日宋貿易?の桶樽の遺物が平安時代の遺構から発見されている
     世界最古のかんな…ポンペイから出土
     正直台(台かんな)…ヨーロッパ生まれ、海のシルクロードで中国、そして日本へ
     技術は世界とつながっている
     「桶樽には、ちょっと普通じゃない、常識では考えられない技術がある」村松貞次郎教授

    5:木桶に託した未来への手紙
    道具の手入れは職人の基本
    側板削り:正直台にのせて押し切り…三次元の曲面を削る
    底板:100年の縮みを計算して、楕円形に作る
      ←100年後、正円になる
      ←底板のずれは漏れや破損につながる
      ←アジア象一頭分の重さに耐えなければ成らない

    新桶の組み上げ
     側板を数枚ずつひとまとめにして「棚」を作る
     側板をつなぎ合わせる
      …側板の正直面に開けた穴に竹釘を差しこむ
       竹釘は孟宗竹、260本
     鉄のワイヤーの「仮輪」で押さえる
     箍編み、麻縄巻き
     箍入れ、箍落とし
      上から、鉢巻、口輪
      底は上から、大中、小中、三番、底持、二番、尻輪
     底板づくり
     胴突:底板をはめ、重い柱(胴突)でついて落とす
     水入れテスト

     側板の正直面に、昔の職人からのメッセージ
     自分たちも未来にメッセージを残す

     自分の先の世代まで考えての事業計画
     時間の価値と意味

     水を張ってアクを抜いてから、醤油を仕込む

    コラム 木桶をつないだ細い糸_アメリカから来た台風娘
     もっと前に途絶える危機があった
     交換留学生のセーラさんが、小澤酒造に就職「桶仕込み保存会」を立ち上げる
     小澤酒造で新桶が制作される
     …たまたまニュースで藤井製桶所の上芝さんが見ていた。2000年で工場をたたむつもりが、初めて大桶に取り組み、仕事をつづけることに

    コラム 夢は人間国宝(桶プロ棟梁 坂口直人さんのお話)
     縞だけで完結していた仕事がつながっていくのが、たまらなく面白い
     素人だったのに、今は木や竹に合わせることが出来るようになった
     人に見せることで技術が向上し、進歩し、つなげていける

    6:風を吹かす桶屋
     木桶サミット
     ヤマロク醤油だけでなく、他の醤油の蔵元とも協力しあって木桶仕込み醤油を増やしていきたい
     新桶の発注が増えれば、技術の継承が出来る
     木桶の構造を蔵元が知ることで、地元で安く修理出来る
     歴史的に仲良くなかった蔵元同士の手をつなぐ
     ※小豆島の蔵元は仲良かった

     奈良県御所市の片上醤油、一回目から参加

     職人醤油:高橋万太郎さん 
     …うますぎる醤油が出来てしまった!!

     「菌には意識がある」
     もろみが醗酵するときのプチプチという音、人間がそばに来て三十秒くらいすると、明らかに大きくなる

     お祭りになった木桶づくりイベント
     味噌や日本酒、みりんなど、醸造関係のさまざまな分野の蔵元が集まるようになる
     ・タガフープ世界選手権大会

     「木桶職人復活プロジェクト チーム福島」
     震災を経て、自分たちが後世に何を残せるか
     関東以北の注文にもスムーズに対応出来るように
     桶の技術をオーパーツにしないために

     自分たちの蔵で使う桶を自分たちで作りたい

     海外のクラフト醤油ブーム
     「木桶仕込み醤油輸出促進コンソーシアム」
     木桶仕込み醤油の背景にあるストーリーも含めて楽しむ

     ヤマロク醤油で使っていた桶のオークション
     …新桶より安い。ハードルを下げる

     地元の木で新桶を作る

     課題を楽しむ、次につなげる、広げる

    吉野の山守 中井章太さん
     吉野杉のなかで、桶材に使う割合が大きくなっている
     樽丸として栄えてきた吉野の林業を、百年後につなぐ吉野杉の山をつくって苗木を植えたい
     「遠きをはかる者は、百年のために杉苗を植う」 
     二宮尊徳

    ◎おわりに
     ヨーロッパからシルクロードを通ってやってきた桶づくりの技術
     桶が豊かな食文化を育んでくれた
     人が伝え、人がつなぐ
     一滴の醤油、ひとすくいの味噌に、昔からつながる物語がある 
     蔵人たちの声に、微生物たちの声に、耳をすませてください。

    ・参考資料

  • 小豆島のちいさな醤油屋さんが大阪に唯一残った最後の桶職人に弟子入りして桶づくりを継承していくドキュメンタリー。2005年に蔵の木桶が壊れたのを発端に、少しずつ仲間を集め修行をし材料を集め、2013年に初めての大桶を組み上げ、その後も木桶を作って使う輪を少しずつ広げていく活動は最初から最後までおもしろくてどんどん読める。モリナガ・ヨウのイラストもくわしくて楽しくていい。

    桶づくりという職人仕事が風前の灯だというのが軸だが、そこに大桶が欠かせぬ日本古来の醸造業各種の盛衰もからんでくるので(タイトルはそこを的確にまとめている)、酒蔵や味噌屋につらなる家系に育った私にとってはひじょうに興味深い本だった。ひとたび作れば100年のスパンで保つものだけに、(木桶からホーローや金属のタンクへの移行もあり)桶屋さんの仕事がコンスタントに確保できずに(新桶を作る機会がなく)どんどん廃業していくことになったというのがやるせない。
    酒や醤油づくりの変遷、木桶が使われなくなった顛末と木桶を使う意義、桶の材料となる杉の木や竹の調達、時間との戦いになっている技術の継承など、どれをとっても学ぶことが多いし、側板のくっつきあってバラさないと見えなくなる部分にいろんなメッセージが書かれているとかおもしろすぎる。桶を通して醤油蔵の横のつながりがうまれ、お互いに刺激をあたえ合って元気になれるというのもすてきな副産物。
    木桶を使うのは自然にいろんな変化をゆだねる(人為的なコントロールを放棄する)ことになるので、理屈が通じないしさまざまなリスクもあるが、それにたえてこその味わいや個性、おもしろさがあるという考え方、未知の発酵の世界を尊重して菌が気持ちよく働けるようにという発想は、たぶん醸造業にとどまらずだいじな教えだと思う。

    このプロジェクトが細く長く続いていき、大小の桶と木桶から生まれる和食の基本調味料がこれからも変わらず作り続けられますように。

  • 巨大おけを絶やすな!
    日本の食文化を未来へつなぐ
    竹内早希子

    ∞----------------------∞

    お酒はもちろんのこと、醤油も味噌も愛してやまない私は、旅行に行くとご当地で作られた醤油や味噌を自分へのお土産として当然のように買って帰る。

    巨大おけが減った理由が、GHQの統治を境に日本がダメになるパターンの1つだったのかと思うと、ちょっと情けない。
    木桶が不潔と言われる文章を読んだ時、ちょっと前に起きた「いぶりがっこ無くなるかも事件」を思い出したが。そうやってアメリカは日本の文明を無くそうとしてたのか...会社で働いてると無駄をなくせと当然のように言われるが、例えば人生は無駄の部分が楽しいと思うように、木桶に染み込んでいく成分がその後の100年の味を活かすなら全然無駄じゃない。
    特に最近はなんか謎な流行病のせいで、以前より潔癖症な人が増えた。これって逆に病気が増えるって気付いてないんだよな、どうでもいいけど。
    それはさておき。

    桶職人が居なくなるなら自ら造るべしと、職人に習いに行く醤油屋さんと大工さん。師匠たちももちろんすごいけど、頑張って褒められて「木桶職人復活プロジェクト」を立ち上げるとかカッコよすぎる。

    木についても勉強になった。スサノオは木の神とか和歌山の紀伊国は木の国が語源とか杉には「率直(すぐ)なる木」という由来とか色々面白い。

    正直面の角度の際どさとかたがを編む難しさとかがあって、出来たと思っても成功してたと分かるのは十数年後。やりがいももちろんあると思うけど、これは精神やられそう。そう思うのに彼らはそれも楽しいようだ。

    桶をバラした時に出てくる側板のメッセージ、どうでもいい日記みたいな一言でも、100年前に書かれたものだと思うとかなり感動すると思う。

    竹が成長する早さも醤油が熟成する早さも昔から変わらない。この時間の意味と価値は私は充分にあると思うからぜひ応援したい。

    2025/10/03 読了(図書館)

  • 醤油用の巨大桶をつくる技術を継承して新しい桶をつくる話なんだけど、できちゃうからすごい。今が最後のちゃんすという技術ってたくさんあるんだなあ。ナスカの地上絵とかオーパースになるっていうのもすごい。桶醤油はおいしいけど、これが毎回買える暮しってどんな暮らしだろう。東京に住んでたら難しいなあ。地方でも、現金収入が潤沢じゃないと難しいなあ。うーん。衣食住それなりに丁寧に暮すにはどうやっていくら稼いだらいいんだろう。うーん。

  • 巨大おけをつくる技術を絶やさないよう奮闘する人たちの話。
    職人の技術や食文化、一度失われたら二度と取り戻せないもの、そういうものを絶やさず繋げていくというのは、ロマンがある。
    小豆島、ヤマロク醤油、行きたくなった。

  • 買うことでしか職人さんを応援することはできない

  •  日本農業新聞の書評を見て購入した。
     ひとりがやる気になって、3人の活動になり、すたれそう(すたれる予定?)だった技術をつないで上向きに回復させていった(現在も進行中)という実話が描かれていた。おけでつくる醤油を味わってみたくなった。
     元気が出る内容だった。

  • 日本の食文化を支えてきたおけ。その文化が途絶えそうな時たちあがぅたのはしょうゆ屋。100年先を見据えた仕事を通じた仲間との出会いは感動必至。

    おけの耐用年数も材料となる杉も100年。またたがとなる竹も同様に入手方法困難。

    最後のおけ屋が廃業することを知り立ち上がった小豆島のしょう油屋は、地元の友人たちとおけを自作することに。

    プラスチックなどの代用素材がメインの現在のしょう油造り。年代物のおけに棲む微生物の力で独自の風味が生まれるという。その文化を守ろうとする過程から生まれる新たな出会い。

    しょう油、酒、みりん。日本の食文化を支える巨大おけを守ろうと立ち上がる男たちの壮大な物語。プロジェクトXっぽい。

  • 綿密な取材はもちろん、イラスト(モリナガ・ヨウ)と写真も興味深い。ジュニア新書なので読みやすい。

  • 醤油屋が木桶を作ったら面白い

    それを発端として
    木桶職人の技術の伝承
    木桶による発酵食品の多様性
    江戸時代の肥の循環
    林業の現在
    なんかが語られる

    ジュニア新書ということもあるだろうが
    面白く新しい発見がありイッキ読み

    100年後を視野に
    醸造業者
    職人
    林業従事者
    そんな人たちが働いていることにくらくらする

    酒造業者の言葉
    木桶は、コントロールを放棄するような部分を持たないとやってられない。神様お願いしますという気持ちになってくるんです。

  • 桶のことだけでなく、日本の食文化や江戸時代の都市化など、幅広く知識を得ることができました。

  • 木桶と伝統から考えさせられる、
    この先もあり続けていると漠然と思っていたものが、いつの間にか消えてしまうことへの恐怖、消えることは一瞬だが、残していくこと、発明や開発していくこと、技術や技能を残すことには何十年と言う歳月がかかる、それを失う危うさについて改めて考えさせられる。
    このようなロストテクノロジーになり得るものを守って行きたいと心から思えた一冊でした。

  • いやぁ〜〜感動と感激!
    木桶復活プロジェクトのストーリーに、読んでるこっちまで熱くなってきて、感動していた!

    木桶仕込醤油が1本2000円弱で買えるなんてあり得なく思うほど、100年以上の歳月をかけて創り上げられる事実に有り難さを覚えた。

    読むべき1冊!

  • 一人の思いが消えるはずだったものを生かし、さらに全国的な大きな流れが作られていく、希望のある話

    子ども向けであまり詳しくは書かれていないのだが醤油や桶についてのコラムが面白かった

    どの分野でもこういう動きが出てくれたらいいのだが

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著者プロフィール

竹内早希子(たけうち さきこ)神奈川県出身。著書に『奇跡の醤 陸前高田の老舗醤油蔵 八木澤商店 再生の物語』(祥伝社)『ふしぎなカビ オリゼー』(岩崎書店)がある。

「2020年 『命のうた ~ぼくは路上で生きた 十歳の戦争孤児~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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