歴史的に考えること 過去と対話し,未来をつくる (岩波ジュニア新書 994)

  • 岩波書店 (2025年1月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (246ページ) / ISBN・EAN: 9784005009947

作品紹介・あらすじ

なぜ歴史的に考える力が必要なのか。それは過去の上に立って、今を生きていることを私たちが忘れがちだからだ。結果、現代で起こる問題を近視眼的にしか捉えられず、社会を息苦しいものにさせている。近現代日本の歩みを振り返りながら、現在進行形の諸問題との連関を検証し、よりよい今、そして未来をつくる意義を提起する。

感想・レビュー・書評

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  • 「私たちと戦後責任」書評 歴史認識を鍛えあげることこそ必要|好書好日(評者:藤野裕子 / 朝日新聞掲載:2023年04月08日)
    https://book.asahi.com/article/14880264

    研究者詳細 - 宇田川 幸大
    https://c-research.chuo-u.ac.jp/html/100003017_ja.html

    歴史的に考えること - 岩波書店
    https://www.iwanami.co.jp/book/b656077.html
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    (yamanedoさん)本の やまね洞から

    ***
    ↓この方のblog面白そうなので、、、
    週末は少し読書したい - ならずものになろう(2025-01-24)
    https://www.s-locarno.com/entry/2025/01/24/180000

  • ●読前#歴史的に考えること
    なんだか年々世界的なきな臭さが強まっている感じがする。人と人の争いは大昔からあって、戦国時代には日本人同士、近代では世界的に国同士、現在は進行形で一部の国で起こっている。きな臭さの行方を本書を読み考えてみたい
    https://mnkt.jp/blogm/b250120b/

  • はじめに
    著者の宇田川幸大は、第二次世界大戦後の日本の政治と社会の歴史を研究しており、本書においては歴史を学ぶことの重要性や歴史的思考の必要性を強調しています。歴史に興味を持つ読者に対し、感謝の意を表しています。

    序章
    過去と現在のつながり
    - 歴史を学ぶことは、過去の出来事の原因や経緯を理解することから始まる。
    - 重大な事件について無視されたり、責任が棚上げされた場合、人々は深い憤りを感じるという事例を紹介。

    歴史的思考の実践
    - 現代の複雑な問題(戦争、暴力、貧困など)を理解するためには、過去を振り返ることが必須。
    - 政治や外交においても、歴史的に考えることが重要であるが、現状では軽視されることが多い。

    具体例:徴用工問題
    - 2018年の韓国の判決を受けた日本政府の反応を通じて、歴史的思考がどのように無視されたかを説明。
    - 日本政府が1965年の日韓請求権協定を根拠に、歴史的経緯を無視している状況を指摘。

    第1章 戦争と暴力の時代
    日清戦争の背景
    - 日清戦争の発生原因とその後の影響を考察。
    - 明治政府の対ロシア警戒政策が戦争へと繋がったことを解説。

    戦争の社会的影響
    - 戦争が社会に与えた影響や、兵士の死が「名誉」として扱われるようになった経緯を説明。

    第2章 占領政策
    変わったことと変わらなかったこと
    - 占領期における日本の民主化と非軍事化の進展を説明。
    - しかし、暴力や戦争を支える考え方の多くは依然として残っていると指摘。

    憲法制定の重要性
    - 日本国憲法の制定過程とその影響を考察し、戦後日本における政治的な基盤を確認。

    第3章 沖縄の視点
    沖縄戦後史の重要性
    - 沖縄における差別と暴力が、戦後も続いていることを強調。
    - 沖縄の歴史が「本土」の歴史にどのように影響しているかを分析。

    第4章 冷戦とその後
    慰安婦問題の取り扱い
    - 日本の慰安婦問題に関する政府の対応を歴史的視点から評価。
    - 河野談話の意義とその後の政治的な変化を説明。

    戦争の影響と教訓
    - 過去の戦争が現代にどのように影響を与え続けているのかを考察。

    終章 現在の世界と歴史
    歴史的視点の重要性
    - 歴史を学ぶことで、過去の過ちを繰り返さないための教訓を得る必要性を強調。
    - 歴史修正主義や否定論がもたらす問題について警告。

  • これからの人や社会が、あったことをなかったことにしない、不必要な苦痛を生まないために最適な学問が歴史学です。本書を読み、常識を疑い、イメージを疑い、たくさんの選択肢を増やす大学生時代にしてください。
    (町田祐一先生) 

    日本大学図書館生産工学部分館OPAC
    https://citlib.nihon-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=1000299174&opkey=B176187299186122&start=1&totalnum=1&listnum=0&place=&list_disp=20&list_sort=0&cmode=0&chk_st=0&check=0

  • 【本学OPACへのリンク☟】

    https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/728542

  • 選書番号:898

  • 近代日本史。主として二次大戦における日本の戦争責任について。

  • わたしの中で早くも今年度一位!の予感。
    今の問題の本質を見極めるためには、過去にさかのぼって考える必要があるとのことで、日清戦争から現在に至るまでの日本の歩み(主に加害の歴史)をたどることができる。これを読むと日本がこれまでずっと都合の悪いことは「他人のせい」「なかったことにする」で解決しようととしてきたことがよくわかる。

    加えて、どの国の為政者たちも(おそらく意図的に)「今」悪いのは誰か、にばかり目を向けさせようとしてきたし、これからもしていくのだろうということがわかる。

    正義のための戦争なんてない。誰かの損得や見栄のために、たくさんの人が犠牲になっている。そのことを、何度でも胸に刻みたい。

  • ふむ

  • 難しかった…
    久しぶりに日本史の勉強をした
    日清戦争と日露戦争が朝鮮を取るのが
    目的だったなんて知らなかった
    日本の戦争責任のあたりも
    知らなかったし、真実はどうなのかと
    思った
    ほんとなら、全ての人が
    日本史を学び直す必要があるんじゃないかな
    あまりにも勉強っぽくて高校生に戻った気持ちになりました
    歴史を学ぶことがこういうことなら、
    歴史の授業はもっと議論したり、
    複雑な要素をまとめたりする授業になるんじゃないかな

  • 【請求記号:201 ウ】

  • 210/ウ

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著者プロフィール

1985年、神奈川県生まれ。2015年、一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。現在、中央大学商学部助教、博士(社会学・一橋大学) ※2018年11月現在
【主要編著書】『東京裁判―捕虜関係資料』全3巻(共編、現代史料出版、2012年)、「東京裁判と日本海軍」(『日本史研究』第609号、2013年) 「序列化された戦争被害」(『年報・日本現代史』第21号、現代史料出版、2016年)

「2018年 『考証 東京裁判 戦争と戦後を読み解く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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