ガチャコン電車血風録 地方ローカル鉄道再生の物語 (岩波ジュニア新書 995)

  • 岩波書店 (2025年1月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (204ページ) / ISBN・EAN: 9784005009954

作品紹介・あらすじ

全国各地で地方ローカル鉄道が存続の危機に瀕している。利用者の減少、施設の老朽化…、地域の人々に必要不可欠な「生活の足」を守るにはどうすればよいのか? 鉄道会社と自治体、そして地域住民が協力してさまざまな課題と向き合い、存続の道を模索した近江鉄道の事例を丹念にたどり、地域ローカル鉄道の未来を考える。

感想・レビュー・書評

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    https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/728548

  • 1. イントロダクション
    近江鉄道は、地域の交通インフラとして重要な役割を果たしているが、存廃問題に直面している。鉄道事業者と沿線自治体が連携し、地域での鉄道の役割を明確化し、責任を分担することが求められる。

    2. 地域鉄道の現状
    2.1 赤字の実態
    全国の地域鉄道の96%が赤字経営であり、特に地方ローカル鉄道は経営改善が困難な状況にある。移動の目的には「本源的需要」と「派生的需要」があり、公共交通は後者のニーズを支える重要なインフラである。

    2.2 移動手段の多様化
    鉄道、バス、自家用車など多様な移動手段があり、情報技術の進展により新しい交通手段も開発されている。地域に適した移動の仕組みを構築することが重要である。

    3. 近江鉄道の歴史と現状
    近江鉄道は1898年に開業し、滋賀県東部地域で重要な役割を果たしている。近年、鉄道の利用者数は微増傾向にあるが、経費が増加し続けているため、収支は悪化している。

    4. 存廃問題と上下分離方式
    4.1 存廃問題の背景
    赤字経営が続く中で、鉄道の存続が危ぶまれている。特に、地域の高齢者や交通弱者への影響が懸念されており、公共交通の重要性が再認識されている。

    4.2 上下分離方式の提案
    近江鉄道の存続には「公有民営の上下分離方式」が有効であると提案されている。この方式では、鉄道施設を地域の自治体が保有し、運行は民間企業が行うことで、経営の効率化が期待される。

    5. ギプアップ宣言とその影響
    近江鉄道は、経営努力が限界に達したことを示す「ギプアップ宣言」を行い、これが沿線自治体に大きな衝撃を与えた。行政側は初めて鉄道の存続問題に直面し、協議が進む契機となった。

    6. 協議会の設立と取り組み
    6.1 法定協議会の設立
    ギプアップ宣言以降、近江鉄道と沿線自治体との間で意見交換が行われ、2019年に法定協議会が設立された。この協議会では、近江鉄道の存続に向けた具体的な方策が議論されている。

    6.2 地域との関係構築
    近江鉄道は地域住民との関わりを強化する活動を進めており、地域の人々との協働による取り組みが重要視されている。地域活性化に向けたイベントや活動が実施され、利用促進が図られている。

    7. 結論
    近江鉄道の存続には、地域との協力と新たな運営モデルの導入が不可欠である。上下分離方式を含む多様な方策が提案されており、地域のニーズに応える形での再生が期待されている。

  • 地元が滋賀なので、タイトルにまず驚いた。ガチャコンに乗ることはなかったけど、当時日本一運賃が高いとか言ってたような…
    読めば読むほど移動手段として必要とされていることがわかる。さまざまなデータから、さまざまな人が集まって検討して今の運営になっていることがよくわかった。資本主義の次のフェーズを感じさせてくれた。

  • 【請求記号:686 ド】

  • 686/ド

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著者プロフィール

京都大学大学院工学研究科・医学研究科安寧の都市ユニット特定教授(副ユニット長)。博士(工学)。
1950年生まれ。1976年名古屋大学大学院工学研究科修士課程修了。京都市、阪急電鉄株式会社、神戸国際大学を経て、2010年より現職。主な著書に『ビジョンとドリームのまちづくり―まちと交通再生のための都市政策』(単著、神戸新聞総合出版センター、2008年)、『つながりのコミュニティ―人と地域が「生きる」かたち』(共著、岩波書店、2011年)、『ポストモータリゼーション―21世紀の都市と交通戦略』(共著、学芸出版社、2001年)など多数。大阪駅北地区国際コンセプトコンペ優秀(2003年)、 JCOMMプロジェクト賞(2012年)など受賞多数。

「2014年 『まちづくりDIY 愉しく!続ける!コツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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