共同体の基礎理論 (岩波現代文庫 学術4)

  • 岩波書店 (2000年1月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784006000042

みんなの感想まとめ

共同体の変遷とその影響を探求する本書は、部族から都市、村落へと進化する共同体の形態を通じて、個人と土地の関係がどのように変わっていくのかを明らかにします。特に、社会的分業が共同組織として機能し、土地の...

感想・レビュー・書評

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  • 部族→都市→村落に至る共同体の形態の変化を経て、個人と土地の分離が拡がり、個人が賃金労働者に転化して、資本主義となる過程がわかる


    岩波現代文庫 大塚久雄 共同体の基礎理論


    共同体の生産様式
    *社会的分業が「共同組織」として行われる
    *共同体の基盤である「土地」の占取が「富」の基盤となる

    人間と土地の分離の度合が、共同体の形態の差異を生み出す
    「共同体」の内部において生産諸力(=分業)が進展すると、土地占取関係において、私的所有が拡大し「共同体」の形態が変化する


    「共同体と共同体のあいだには、共通の利害はあっても、共同の利害はない」

    「共同体」内部にある「固有の二元性」とは
    土地の共同占取と労働要具の私的占取の二元性であり〜「共同体」の内的矛盾」(=生産力と生産関係の矛盾)

    「共同体」という生産様式が自己再生産していく過程
    *私的占取した土地を拠点としてた生産活動により成員諸個人の生活需要を充す
    *成員諸個人の私的活動は〜「共同体」と衝突し、「共同体」により抑制される(共同態規制)
    *共同体による生産様式が絶え間なく再生産される

    ゲルマン的共同体
    *土地占取者の隣人集団としての「村落」共同体

    *土地の共同占取や成員の私的活動に対する共同態規制は、「部族」的血縁組織や「半都市」的戦闘組織でなく、土地占取者同士の「村落」

    *ゲルマン的共同体においては、成員の必要と能力という実質に応じて「土地」を私的にあたえられるのでなく、形式的な平等により分配される

    *ゲルマン的共同体は、私的諸個人をつつむ一個の結合体でなく、個々の私的個人の単なる結合関係〜社会的分業を内包する共同体

    「村落」共同体の基盤の上に〜商品貨幣経済が展開し、「共同体」を終わらせ、資本の原始的蓄積過程にいたる








































  • ふむ

  • [ 内容 ]
    著者は戦後社会科学の巨峰。
    本書は主としてマルクスとウェーバーの理論に依拠して、共同体の本質、成立と解体の諸条件を総体として理論的に見通し、世界史上の共同体の諸形態を類型化した記念碑的著作である。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • ・東大経済学部、経済史総論講義をまとめたもの
    面白かった!!
    マルクス主義的進歩観及び西洋中心主義、という誹りは免れないけれども、明快な論理によって資本主義の形成を読み込む書である。
    戦後日本の伝統的な知識人、って印象を受けたのは自分だけだろうか?

  • この本はマルクスとウェーバーの理論を土台として書かれている。
    しかし、マルクスとウェーバーの本を読んでいなくとも理解できる本だと思う。
    特に、ベネディクト・アンダーソンの「想像の共同体」を読んだ人で、よく理解出来なかった人は読むべきだと思う。
    この本を読んでから、「想像の共同体」を読むことも良い。
    ページ数も158で、訳注が細かく書かれているので、実際には150ページくらいの本だと思う。
    現在、東アジア共同体などのニュースがあるが、「そもそも共同体とは?」と、疑問に思っている方は試しに読んでみてみると良い。

  • 西洋経済史学者による、資本主義発展史の前史としての、共同体論。
    「共同体」の物質的基盤を「土地(大地)」と規定し、その共同利用と私的利用(の矛盾)が「共同体」の組成を変化させてきた、とする。
    その変化は「アジア的形態」→「古典古代的形態」→「ゲルマン的形態」と概観できる。
    「アジア的形態」は、血縁的結合という側面が強く、土地の私的利用に関しても「共同態的規制」が働くとする段階。
    「古典古代的形態」は、血縁的結合はかなり薄れ、土地の私的利用と成員の自立がはじまり、共同体的な結合の核は新たな「公有地」獲得のための戦争に求められるようになった段階。
    そして「ゲルマン的形態」は、土地の私的利用と成員の自立が定着し、さらには共同体内分業が進んだ段階。
    きわめて論理的な展開で、少々難しい点もあるのだが、それなりの理解度を得れたと思う。

    以下、気になった部分をピックアップ。

    ○第2章の終盤(P.55)より
    「すなわち、再生産構造としての『共同体』は、決して、資本主義社会の基礎を形づくる『商品流通〔=経済??〕』のように全社会的な規模における単一の構成として現れるものではありえない」(〔 〕内私)
    「もろもろの『共同体』が大なり小なりの諸部分単位として、そして全社会はそれらの集合体として現れるのである」
    ここで急に経済的な話から離れている。当たり前のことだけど、やはりこの観点は(私にとって)重要。

    ○第3章の終盤(P.157)より
    「『ゲルマン的』形態においては、『共同体』がもはや私的諸個人をおしつつむ一個の『結合体』Vereinとしてではなく、個々の私的個人間の単なる『結合関係』Vereinigungとして現れている」
    この段階で、成員個人にスポットが当てられているように思う。

  • 【目次】

    改版にさいして
    第一版はしがき

    第一章 序論
    第二章 共同体とその物質的基盤
     1. 土地
     2. 共同体
    第三章 共同体と土地占取の諸形態
     1. アジア的形態
     2. 古典古代的形態
     3. ゲルマン的形態

    解説 [姜尚中]

    *****

  • 【目次】

    改版にさいして
    第一版はしがき

    第一章 序論
    第二章 共同体とその物質的基盤
     1. 土地
     2. 共同体
    第三章 共同体と土地占取の諸形態
     1. アジア的形態
     2. 古典古代的形態
     3. ゲルマン的形態

    解説 [姜尚中]

    *****

  • 難しいのであとでかけたら書きます。

  • 近年の市町村合併で「行政単位」としての市町村のあり方ばかりが注目され、自然発生的に存在する社会のユニットが非常に希薄化しつつある中、その裏側にある「共同体」の存在について見直し、その意義を捉えなおす必要性は非常に高くなっているように思う。本書は、そういった目的に直接役立つとはいえないだろうが、そもそも共同体とは何であるか、という本質論にかかわるまさしく「基礎理論」として、認識しておくべき内容を含んでいる。
    http://d.hatena.ne.jp/hachiro86/20061025#p1

  • わかりません

  • 著者は戦後社会科学の巨峰.資本主義の発展史を研究する場合,共同体の解体の問題を避けて通ることはできない.そのためには共同体の本質,成立と解体の諸条件を総体として理論的に見通すことが必要である.本書は主としてマルクスとウェーバーの理論に依拠しつつ世界史上の共同体の諸形態を類型化した記念碑的著作である

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著者プロフィール

1907年京都に生れる。1930年東京大学経済学部卒業。東京大学助手、法政大学講師、助教授、教授を経て1939年東京大学経済学部助教授、1947年教授。1968年定年退職。東京大学名誉教授。1970年国際基督教大学教授、1978年客員教授、1985年退職。1996年歿。著書『大塚久雄著作集』(全13巻、岩波書店、1969-86)『宗教改革と近代社会』(1964)『生活の貧しさと心の貧しさ』(1978)『社会科学と信仰と』(1994、以上みすず書房)。訳書 マックス・ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(岩波文庫、1989)同『宗教社会学論選』(共訳、みすず書房、1972)ほか。

「2019年 『宗教社会学論選 【新装版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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