ハイデガー『存在と時間』の構築 (岩波現代文庫―学術)

制作 : 木田 元 
  • 岩波書店
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レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006000097

感想・レビュー・書評

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  • まだ分からない。まだ分からないけれど、ようやく存在とその周辺の時間性がかすめるようになってきた。もう少しだ、もう少し

  • ハイデガーの「存在と時間」の未刊部を、その他のハイデガーの多くの資料から再構成しようとこころみた本。

    その昔読もうとして、まったく歯が立ちませんでしたが、著者・木田元さんの「反哲学入門」を経て、ようやく読み切ることができました。

    「存在と時間」の再構成となっていますが、そのようなわくわくするようなこころみを軸に、ハイデガーがなにを考え、何をしようとしたのかを追っていくのがとても楽しい本でした。

  • そもそも大著「存在と時間」が未完だったとは…
    というそもそもの驚きのところから読み始めた。
    本来予定されていた目次に目を通すだけでも
    なんだかわくわくしてくる。

    だけど何回読んでもすべてはわからない。
    存在の帰結が有限な時間性にあるとしよう。
    では現存在が時間的動物になったのはいつからだろう。
    近代以前のキリストの教えの中では死後の復活があり、
    当時はそこまで時間的動物である必要があっただろうか

    など際限なく思考を広げさせてもらった。

  • ハイデガーの『存在と時間』の未刊部分を構築するという意図で書かれた本。著者は、『現象学の根本問題』などの講義録を渉猟し、この時期のハイデガーの企図を推測している。

    著者のハイデガー解釈がすばらしいことはもちろん認める。だが、これまでさまざまなところで著者が論じてきたことからの、大きな発展が見られるわけではない。とりわけ、『わたしの哲学入門』(新書館)との重複が目立ちすぎる。

    『わたしの哲学入門』はあくまで「哲学入門」という位置づけであり、ハイデガーの「存在の歴史」の構想を紹介することで、西洋哲学の主要問題を読者に分かりやすく提示することが目的であるのに対して、本書はあくまでもハイデガーの思想そのものを論じているといわれてしまえば、それ以上文句はつけにくいのだが、どうにも納得がいかない。

  • これから何度目かの通読をしようと思う。頭の中をすっきりさせて、自分のフィールドに集中するためだ。渡部昇一先生のいうところの「古典」となりつつある同著をしっかり自分のものとしたい。

    この後、木田元先生の「反哲学入門」を再読し、和辻哲郎著「人間の学としての倫理学」や「アリストテレス倫理学入門」J.O.アームソン著に取り掛かりたい。

    どうも社会的排除や社会的包摂という概念を理解し、実践するには哲学における倫理学の理解が不可欠だと思うからだ。当然、社会学の知識も動員しなければならないので、しっかりと時間をかけて取り組みたい。

  • 未完にして失敗に終わった「存在と時間」に対し筆者は、ハイデガーを何世紀に一人という哲学史家と評価し、彼の分析を共有しながら西洋哲学史全般からの見取り図から未完に終わった部分の再構築を試みる。あまりに精密かつ専門的なので理解できないところも多いが、かつてアリストテレスが再構築されて哲学史の礎となったのを再現するような興奮がある。

  • 20世紀を代表する哲学書「存在と時間」は、第一部しか書かれなかった未完の書。その書かれなかった第二部の内容をその後のハイデガーの著作・講義録から推測・再構築しようとする、未だ無かった試み。これは、ハイデガー研究50年の木田元先生こそです。難解そうに見えて、実に明快かつ読みやすい本なので、哲学初心者でも挑戦する価値アリ。これぞ学問!!

  • 木田元、やるなぁ。未完の『存在と時間』を再構築する試みは興味深い。

  • 上手い!分かりやすい。

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