ロシア革命―レーニンからスターリンへ、1917‐1929年 (岩波現代文庫)

著者 : E.H.カー
制作 : E.H. Carr  塩川 伸明 
  • 岩波書店 (2000年2月16日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006000110

作品紹介

著者が30年余の歳月を費やして完成した『ソヴェト・ロシア史』四部作は、革命からスターリン体制の成立までを分析した第一級の専門的著作である。本書はこの研究成果に基づき一般読者のために新しく書き下ろしたもので、1920年代をレーニンのロシア革命からスターリンのロシア革命への転換ととらえることにより、革命の変貌する過程を解明する。

ロシア革命―レーニンからスターリンへ、1917‐1929年 (岩波現代文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 内容紹介

    著者が30年余の歳月を費やして完成した『ソヴェト・ロシア史』4部作は,革命からスターリン体制の成立までを分析した専門的著作である.本書はこの研究成果に基づき一般読者のために書き下ろしたもので,1920年代をレーニンのロシア革命からスターリンのロシア革命への転換ととらえ,革命の変貌する過程を解明する.溪内謙解説.

    内容(「BOOK」データベースより)

    著者が30年余の歳月を費やして完成した『ソヴェト・ロシア史』四部作は、革命からスターリン体制の成立までを分析した第一級の専門的著作である。本書はこの研究成果に基づき一般読者のために新しく書き下ろしたもので、1920年代をレーニンのロシア革命からスターリンのロシア革命への転換ととらえることにより、革命の変貌する過程を解明する。

    レビュー

    'Not many books about the past illuminate the present, but this is one of them, and it deserves to be widely read.' - Richard Gott, The Guardian 'An astonishing amount of information, and of thought-provoking ideas, is compressed into a remarkably small amount of space...the standard of accuracy and clarity is very high, the style of presentation admirable. The author should - again - be congratulated.' - Alec Nove, New Society 'In this short and lively account he sets down exactly what he thinks took place, with perfect impartiality...there could hardly be a better introduction to one of the principal subjects in current affairs.' -Economist 'Here we have an absolutely first-class work in its own right...Carr will be remembered and consulted as long as his subject remains interesting, which is likely to be for a fair while yet.' - Ken Coates, Tribune 'Every statement, indeed every sentence is based upon a minute, careful and well documented study.' - H.S. Ferns, Birmingham Post --このテキストは、ペーパーバック版に関連付けられています。

    著者について

    E.H. CARR who died in 1982 at the age of ninety was a Fellow of Trinity College, Cambridge, UK, and an Honorary Fellow of Balliol College, Oxford, UK. His books include International Relations between the Two World Wars 1919-1939, The Twenty Years' Crisis 1919-1939, Nationalism and After, The New Society, What is History?, 1917: Before and After, Michael Bakunin, The Russian Revolution From Lenin to Stalin 1917-1929, the fourteen volume History of Soviet Russia and The Twilight of the Comintern 1930-1935. R.W. DAVIES is Emeritus Professor in the Centre for Russian and East European Studies at the University of Birmingham. --このテキストは、ペーパーバック版に関連付けられています。

    本の感想
    この本はロシア革命後のレーニンからスターリンまでの歴史について考察したものである。初学者にとって、ロシア革命に関する背景知識を得やすいと思われるので、薦めたい1冊である。

    個人的ではあるが、予備校の授業で、ソ連が世界恐慌の影響を受けなかった理由について話をする際、参考にしたいと思う。

  • 絵が多くて読みやすいが、いまひとつ印象は薄い。

  •  ロシア革命からスターリン独裁までの時系列的な整理を、学部生や一般読者にもわかりやすくカーがまとめた概説書。カーのソヴェトに関する大著は、全巻読む事は一般の読者には出来ないので入り口として彼の研究及びソ連史の導入として本書を読む利点はあると思う。
     面白かった点は以下のような点。第1に、概説書なので当然詳細には触れられていないが、革命で掲げられた理念や理想、目的が現実に次々と妥協して行き、誤摩化されられ、その正当化の為に下らない理論的、思想的議論へと傾斜して行き、これがスターリンの独裁体制を生む、素地と土壌を作った事。第2に、こうした過程は国内政策だけではなく、国際政策においても、国際的なプロレタリアート革命を目指す姿勢の挫折、一国社会主義政策への転換、そして外国の共産党組織の犠牲や切り捨て、裏切りという自己利益優先のリアリズム的外交の帰結として見て取れる事。これは、ソ連とその革命が所詮は、彼らが批判した欧米を中心とするリアリズム的世界観及びそれを是認した上での、リアリズム的権力掌握へと向かい、結果としてそれを結実させたという事実を明らかにする。無論、初期ソヴェトや革命初期は理想に燃える人々がいたのだろうが、トロツキーが言うように「裏切られた」のか、もしくはリアリズム的な見方で言うところの生存の為の選択かは、理解が異なるが、現実の悲劇という意味ではロシア革命から得られる事も多いような気がする。
     カーについては、そのマルキスト的な姿勢を指摘する議論も多いが、彼の個人的な思いは別にして、方法論的アプローチや学術的姿勢にイデオロギー的要素はなく、むしろ現在のリアリストが本書を読めば、「理想やその価値、そしてその下で生まれる規範等と言う美辞麗句を並べても、所詮は権力を基盤とし、それを自らの手に収め、国家の拡大と生存をはかって行く過程に生じた一つの現象にすぎなかった」とロシア革命を冷笑出来る側面もあるし、逆にリベラリストが「現実の権力政治やその下で犠牲となっている人々が多くいる中でロシア革命はそれに対する一つの代替案を提案しようとしたが、それが現実との妥協や民主主義の犠牲、各国の介入等によって挫折し、またさせられた」と見る事が出来る側面もある。

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