現代語訳 論語 (岩波現代文庫)

著者 :
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レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006000172

作品紹介・あらすじ

『論語』は堅苦しい儒教の聖典や教訓集ではない。弟子たちに礼の作法を教え、詩を歌い、人物を評論し、処世法を説く孔子の人間論である。本書は、東西の古典に通暁した碩学が伝統的な注釈に縛られずに生きた言葉のリズムや文体を吟味し、大胆な歴史的推理をもとに現代語訳を試み、はじめて現代人のためにこの中国の大古典がよみがえった。

感想・レビュー・書評

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  •  現在の論語の現代語訳は後世の儒教や朱子学の考え方がフィードバックされており、無理やりそれらに沿うよう訳されているとのこと。それらを極力排し、当時の書き方、読み方に基づいて訳したものが本書である。そのため知ってる内容とちょっと違うところもあった。もちろん単純な翻訳ではなく、孔子の考え方を別の資料、あるいは論語自体から比較検証した結果、妥当と思われる訳し方をしており、よくある訳と大きく異なるような場合には解説を付け加えている。そういう意味では正確な現代語訳なのかもしれない。また、翻訳の意図の解説はあっても内容の解説はなく、著者の考え方の押しつけがないので読みやすい。反面、解釈を他人に委ねることができないので、何を説こうとしているのかを自身で考える必要がある。ただ、こういった思想に関する書物の読み方としてはこれがあるべき読み方だろうと思う。

  • 今まで読んだことのなかった論語。
    もっと、ああしなさい、こうしなさい、というような文章かと思っていた。

    途中、新訳についての解釈もついている。
    ほぼ新訳部分にしか触れていないためか、わりと読みやすかった。
    20130118

  • 全ての意味がわかったわけでもなく、全部がためになる話でもない。

    ただ、このような生き方は現代では好かれないと思う

  • 『ぼくらの頭脳の鍛え方』
    文庫&新書百冊(佐藤優選)122
    思想・哲学・宗教

  • 宮崎さんの論語は、まさに論語という感じ。史実をもとに孔子の考え、儒家思想、古注、新注の解釈の違い。一番分かりやすかったように感じました。

  • 1.各章で最初に原文を掲げ、句読点のみを付する。
    2.次に伝統的な訓読を掲げる。
    3.第三に私見による新訳文を掲げる。
    4.最後に解釈を加えて訳文の足らざる所を補う。

    以上が『現代語訳 論語』のスタンスで、従来の『論語』本とは一線を画した存在。注釈を省いてあるのは、著者である宮崎市定先生の研究姿勢によるものであり、詳細は「後語」と題した章で記されている。

    従来の訓読と東洋史学者としての新訳文とを読み比べることで、原文の真意を推し量る手助けになり得ると思った。そんな興味を抱かせた一冊だった。

  • 10年近く前に買った論語。ついに読み終わった。トイレに置いておいて、一日1ページ。1年以上かかったが、いつかは読み終わることを実証(笑)
    これまでにない新しい解釈という紹介にひかれてこの論語を選んだ。が、もちろん、他に読んだことがないので比較できない。ただ、随所に現れる、著者の従来解釈に対する挑戦の意気込みを感じ、読む気力が湧いた。

  • ■概要
    もう説明が不要なくらい、古典である論語です。

    孔子とその弟子たちとの会話を中心に
    原理原則的なメッセージが述べられています。

    論語はストーリーや時系列に沿って書かれているわけではないため、
    一節一節ごとに楽しむことができます。
    (ページを開いたところから読み進めるといった読み方もできます)


    宮崎市定さんの訳文はとても平易で分かりやすく、
    中国古典に入るにはいいと思います。

    ■仕事に役立つ点
    ・中高年のお客様とは話が合いやすい?


    <あし>

  • 偉大なる先人、孔子の言を云々することは僭越で、到底出来ることではありません。
    心に残る言葉は、「知るものは、好きなものに如かず、好きなものは楽しむものに如かず」(それをよく知っている人は、それを好きな人には勝てない。それを好きな人は、それを楽しむ人には勝てない)です。二千五百年前に書かれた書とは到底思えない人類普遍の法則がここにはあります。

  • 『論語』の全てを手放しで素晴らしいとは思いません。しかし、いにしえの教えを読んでみるのもいいのではないでしょうか。現代語訳で本来の意味を重視してあり、読みやすいです。

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プロフィール

一九〇一(明治三十四)年、長野県飯山市に生まれる。松本高校を経て、二五(大正十四)年、京都大学文学部史学科東洋史学専攻卒業。六高教授、三高教授、京都大学文学部教授を歴任。六五(昭和四十)年、停年退官。京都大学名誉教授。文学博士。専門は中国の社会・経済・制度史。八九(平成元)年、文化功労者。九五年死去。主な著書に、『科挙』、『アジア史概説』、『雍正帝』、『東洋的近世』、『九品官人法の研究』、『隋の煬帝』、『論語の新研究』、『中国史』上下、『中国古代史論』、『遊心譜』、『史記列伝抄』など。『宮崎市定全集』(全二十四巻別巻一)がある。

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