ユング (岩波現代文庫 学術23)

  • 岩波書店 (2000年8月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784006000233

感想・レビュー・書評

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  • ユングについてよく分からないのは全体性を基盤としながら、一方では内向性の人間と外向性の人間を分けて考えたり、性格を図式化しようとしている点だ。本にも書いてあるがちょっと独善的である。
    ユングの思想を全人類が受け入れたら、絶対的な平和が訪れることは間違えない。でもなんか、なんかそのまま絶滅しちゃいそうな気がするのだ。なにかこーわかってはいけない何かを感じる。だから精神的に健康な人にユングはむかない。むしろせっかく健康だったものを悪化させる機能があるような気がする。そう精神状態をぴったり真中にもってくるような機能。だから下がってる人にはいいけど、上がってる人には調子を悪くさせる。それがいいのか悪いのか・・・・。なんか文章がまとまらん日です。ユング効果か・・・。

    あー。そうだ全体性しすぎると恋愛が無くなりそうだ。

  • 河合さんは自分なりのユング伝である「ユングの生涯」を1978年に出版しているが、その4ヶ月前に、このA・ストーの「ユング」を訳している。
    この本はむずかしい。河合さんの訳し方も堅く学術的。
    ヨーロッパ文化圏の本なので、例え話も、人名も、わからないことが続出。
    著者のストーは「タイプ論」や「共時性」などを徹底的にケナしている。ひょっとしたら河合さんのこの本の出版の狙いはそこなのかもしれない。ユング派の自分では言えないことをストーに代弁してもらっているのでは?
    また、ストーがイギリス人だからなのか、クライン学派(英国学派)を、この本ではユングやフロイトと同格のような扱いをしているのが意外。
    やはり、河合さんには申し訳ないが、訳し方が良くないと思う。出版を急ぎすぎてわかりやすさという視点をおろそかにした感じに思える。
    私のような凡人がユングを理解するために手にする本ではない。文系の学生が研究文献として参考にする本だと思う。
    余談ですが、学問としてユング派の勉強をするなら河合俊雄著「ユング・魂の現実性」は背景や周辺が学べる、また、ユングの伝記なら、河合隼雄著「ユングの生涯」は感動を覚える内容だった。

  • 『ユングの思想体系へのすぐれた入門書』(帯より)
    『フロイトと並んで無意識の世界に光を当てたユング。人間の身体的側面、特に性の問題を強調したフロイトに対し、ユングはその精神性に目を向け、元型や普遍的無意識、心理学的タイプや「自己」の概念、個性化の過程といった新たな理論を展開した。現代の精神医学に占める彼の比重はますます大きくなりつつある。本書は、ときには錬金術やオカルトの世界にも説き及ぶユングの独自な思想の体系を、客観的な観点から再評価し、その心理療法への寄与についても明らかにする。』(カバー見返しより)

     A・ストーはコリン・ウィルソンの『地下の大王』でも名前の出た英国の精神科医ですが、ユング派の人ではありません。この本はあくまで客観的な立場からユングの理論について解説されています。第1章「人間的背景」の冒頭に「本書は、主としてユングの思想に関するもので、彼という人間について述べるものではない。」と書かれているように、この本は伝記ではありません。ユングの思想を一般読者向けに平易に解説しようと試みた入門書です。

     訳者は日本のユンギアンでおそらく最も著名な河合隼雄で、16頁に及ぶ「訳者解説」は、非ユンギアンが書いた入門書に対しユング派の立場から見解(批判を含む、解説書の解説)を述べていて、ユングの思想を巡る争点がわかりやすく、とても良いです。

     著者が「序」で述べている「ユングには許容し難くなるようなことがありがちである。特に、彼のオカルトに対する強い関心-彼の自伝に満ちあふれている、共時性や幽霊、ポルターガイスト[家の中で騒ぎまわる一種の幽霊]などについての関心-に共感することは困難に感じられた。」という内容に沿って、確かにこの本はユングの思想からオカルトっぽい要素を排除して書かれています。臨床の心理療法に応用でき得ると考えられる言語連想検査、普遍的無意識、元型、アニマ・アニムス、心理学的タイプ、個性化、対立物の合一や能動的想像等々について解説されてはいますが、外在化現象、易経、錬金術、空飛ぶ円盤や交霊術などはこの本の対象外となっているようです。この点、『地下の大王』とは好対照です。その点、その手のものが好きな読者には物足りません。 

     第Ⅲ章中に興味深い記述として「父親はユング心理学においては、フロイト派よりはるかに小さな役割を演じている」という文があります。気弱な父親と気丈で大きな母親の下で育ったユングだから、ということならば余りにもわかりやすいのですが。

     文中にホームズとそのライバルを取り上げた部分(86頁)がありますが、うっかりなのか原文にスペルミスがあったのか、「モリアトリー」(原文がMoriatryとミスタイプされていたか?)と書かれています。「モリアーチー」は期待しないから、せめて「モリアーティ」には直しておいてほしいのですが…。

  • イギリスの精神科医の先生が書いた、ユングの入門書。
    本人の著作を読む前にもう少し予習しようと思いまして。
    ユングの人となりや人生についても触れられているのですが、なんというか、この人、生きにくかっただろうなあ…と。
    精神分析ッて自分の心の深淵を覗く作業なんじゃないかと思うのですよ。
    突き詰めると、もしくはやり方が上手くないと逆に精神を病みそうな。
    中学・高校のときに脱落してむしろよかったのかも。

  • 13 ユングについて読むのは少し時期尚早だったようだ。

  • ユングの解説書と言ったらいいんでしょうか。心理学や哲学の本はこういったものと併読するのがおすすめです。

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