西田幾多郎 2 (岩波現代文庫 学術38)

  • 岩波書店 (2001年1月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784006000387

感想・レビュー・書評

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  • 前巻に当たる『西田幾多郎 Ⅰ』は何ヶ月か前に読んだので、ちょっと間が開いた。しかしもともと別々の著書なので問題はない。
    前巻は、西田幾多郎哲学の主要なキーワードをピックアップし、中村雄二郎流に解読をほどこしたものだったが、この2巻(原題は『西田哲学の脱構築』)は、西田哲学と日本文化、芸能など、もっとバラエティに富んだ内容になっている。
    幾つかの講演原稿はフランスでの講義のものを和訳したもので、これが外国人に西田哲学を要約して紹介するというスタンスであるため、非常にわかりやすい。特にあの難解な西田幾多郎のターニングポイント「場所」を詳しく解析した第1章は腑に落ちる感じだった。
    厳密に言うと、たとえ専門の研究者であってさえ、西田幾多郎の哲学を「自分の言葉で」言及せざるをえないわけだから、最初からそう断って徹底的にやっている中村雄二郎の姿勢には好感が持てる。
    ポストモダンの時代状況にさえ西田哲学の思考はじゅうぶんすぎるほど刺激的である、という指摘も納得できると思う。
    こういうのを読むと、また西田幾多郎の晦渋な論文に再度挑戦する意欲が湧いてくる。

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著者プロフィール

1925年、東京都出身。哲学者。明治大学名誉教授。東京大学文学部卒業後、文化放送に入社。その後、明治大学法学部教授を長く務めた。西洋哲学をはじめ日本文化・言語・科学・芸術などに目を向けた現代思想に関する著書が多数あり、主要著作は『中村雄二郎著作集』(岩波書店、第1期全10巻・第2期全10巻)に収められている。山口昌男と共に1970年代初めから雑誌『現代思想』などで活躍、1984年から1994年まで「へるめす」で磯崎新、大江健三郎、大岡信、武満徹、山口昌男とともに編集同人として活躍した。

「2017年 『新 新装版 トポスの知 箱庭療法の世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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