- Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
- / ISBN・EAN: 9784006000707
作品紹介・あらすじ
バリ島の文化に深く根をおろし、演劇の主人公として人々と共に生きている魔女ランダと、近代社会の根源的な問い直しを企てる哲学者との豊饒な出会い。死や痛みを含む「パトスの知」から、二分法的な思考を越え我々の世界観を根底から揺さぶる「臨床の知」、「演劇的知」へ。既成の知のあり方を問い、そのダイナミックな組換えを追求する。
感想・レビュー・書評
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バリ島の「魔女ランダ」との出会いから、「パトスの知」、「演劇的知」を追求していく哲学書ですが、第2章辺りから、難解になっていきます。
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魔女ランダから派生した様々の思考を1冊の本にしているので、
頭の「魔女ランダ」について書いているところと、
後半~の「荒れる子供」や「女性問題」は、全く別の本と言って良いくらい。
それぞれに面白く読んだけど、「魔女ランダ」についての部分は、
著者が日本の土着の神々の事とかにもう少し詳しければ尚興味深い内容になったのじゃないか…と、ちょっと残念。
どちらかと言うと、一神教的な視点からの考察に感じられた。
漠然と、「日本人になら、すんなり受け入れられそう…」と感じたから尚更。
「演劇」というものに、全く縁がないので「演劇的知」については、外から「へぇ~」と読んだ感じ。
「子ども…」以降は、自分の考えと近い部分もあって面白かった。
小難しい内容だけど、1冊で4冊分くらいの価値はあると思う。 -
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