表現としての俳諧 芭蕉・蕪村 芭蕉・蕪村 (岩波現代文庫 学術 79)

  • 岩波書店 (2002年2月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (300ページ) / ISBN・EAN: 9784006000790

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  • 松尾芭蕉と与謝蕪村を中心に、俳諧における言語表現の特色とその効果について考察をおこなっている本です。

    著者はまず、芭蕉をはじめとする作者たちがたずさわった連句をとりあげ、「喚体の呼格」をはじめとする文体上の特色を分析します。さらに多くの具体例を引き、それらの文体上の特色がどのように用いられ、どのような効果がもたらされているのかということを、句の鑑賞を通して論じています。つづいて、芭蕉および蕪村の句における文体上の特色が考察されています。芭蕉においては、呼びかけ表現、くり返し表現、比較表現、仮定表現が、蕪村においては、否定表現と比喩表現が個別的な分析の対象となっています。

    このほか、蕉風連句の時空意識の考察や、「造化随順」の思想について、多角的な視点から考察をおこなった論考も収録されています。著者は本書の「後記」で、「学際的に」ということを心がけたと述べており、言語学や認知科学、哲学などの議論も随所で参照しつつ、作品の魅力を解き明かそうとしています。ただ、それらの諸学の成果が作品の文学的な魅力を説明するために必要不可欠なものだったかという点にかんしては、若干の疑問も感じました。

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著者プロフィール

1934年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。文学博士。早稲田大学名誉教授。専攻は、近世文学・俳文学。おもな著書に『俳聖芭蕉と俳魔支考』(角川選書)、『おくのほそ道時空間の夢』(角川叢書)、『読み替えられる西鶴』(ぺりかん社)など。

「2009年 『新版 日本永代蔵 現代語訳付き』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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