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Amazon.co.jp ・本 (250ページ) / ISBN・EAN: 9784006000943
みんなの感想まとめ
科学の制度化と社会における役割を深く探求したこの作品では、昭和初期から戦後にかけての日本における自然科学の変遷が描かれています。特に、戦時下の「科学動員」の実態や、その後の制度継承の過程が詳細に論じら...
感想・レビュー・書評
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下巻では、昭和初期から戦後にかけての日本において、自然科学がどのようなしかたで制度化され、社会のなかでの役割を果たしてきたのかということが明らかにされています。
戦時下における「科学動員」の実態について紹介するとともに、そこで構築された制度が戦後において紆余曲折を孕みつつも継承され、科学者と科学研究が日本社会において組織化されてきた経過がたどられています。
またこの巻では、菅義偉内閣のときに任命拒否が問題になった、日本学術会議の創設についても、ある程度くわしく立ち入って批評がなされています。ただし著者は、非政治的な科学というイデオロギーそのものが、制度化された科学の実態をおおいかくす役割を果たすということを指摘しています。昨今問題になった学問の自由をめぐる議論よりも、いっそう包括的な次元から科学と社会の関係について考察をおこなっている著者の立場が鮮明に示されているように感じられました。あるいは、こうした立場に立って科学のありかたを考える余裕すらもうしなわれてしまったのが、現在の日本なのかもしれません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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