自己のテクノロジー: フーコー・セミナーの記録 (岩波現代文庫 学術 116)

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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006001162

作品紹介・あらすじ

死によって中断された新しい研究構想の原型は、このセミナーの記録に見出される。哲学的思考を駆使して多分野の歴史を書きかえてきたフーコーは、最後は自己の問題へと向かった。自己の統制の歴史を追いながら、どのような倫理を構想していたのか。フーコーの提起に触発されたセミナー参加者の議論も熱い貴重な講義録。

感想・レビュー・書評

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  • ルソーの告白が超良かった。
    フーコーの思考形式はどの分野にも応用できる貴重な財産だと感じる。

  • 1982年ヴァーモント大学で行われたセミナーの記録で参加した先生方の論文集。
    フーコーの未完に終わった最後の課題は、自己が自己を検討するその方法の探求で、自己そのものの探求ではない。(そんなものはない、じゃあ何だ、というはなし)
    「個人にかんする政治テクノロジー」この論文は使える。「企業と人の今日的構造」にトレースしてみたい。

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著者プロフィール

ミシェル・フーコー(Michel Foucault):1926年フランス・ポワティエ生まれ。高等師範学校で哲学を専攻、ヨーロッパ各国の病院・研究所で精神医学を研究する。1969年よりコレージュ・ド・フランス教授。1984年没。主著に『精神疾患とパーソナリティ』『狂気の歴史』『臨床医学の誕生』『言葉と物』『知の考古学』『監視と処罰』『性の歴史』がある。

「2023年 『ミシェル・フーコー講義集成 2 刑罰の理論と制度』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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