毛沢東の朝鮮戦争: 中国が鴨緑江を渡るまで (岩波現代文庫 学術 126)
- 岩波書店 (2004年7月16日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
- / ISBN・EAN: 9784006001261
感想・レビュー・書評
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朝鮮戦争の実証学的研究(この言葉も使い過ぎだが・・)。
朝鮮戦争は、米中直接対戦であった、というのはまごう事無き事実であり、米軍を中心とする国連軍と、初戦は朝鮮人民軍との戦いであった。
やはり最初に侵攻をしたのは朝鮮人民軍であり、最初はスターリンも同意をしているわけではなかった。ただしキム・イルソンは「小国ゆえの圧力」を演じ、韓国侵攻に同意したわけである。
また毛沢東が義勇軍を送ることについて、「ソ連の空軍援助」があることが必須であると考えていた。しかしながらソ連が渋ったこともあり、二転三転する。毛沢東は考えた結果、「進歩的防衛」ということで、朝鮮に義勇軍を送ることにした。もっとも、毛沢東はかなりの大博打であることを見据えていたようだ。
これは著者の修士論文のようであり、かなり難しいところもあるし、文脈が複雑なように思えるところもある。しかしかなり緻密な文献研究がなされており、資料的価値もあると思われる。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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