「挫折」の昭和史 上 (岩波現代文庫 学術140)

  • 岩波書店 (2005年3月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (350ページ) / ISBN・EAN: 9784006001407

みんなの感想まとめ

20世紀前半の日本の歴史を多角的に捉え、著名な書き手たちの人生や背景を通じて「昭和精神史の隠れた地下水脈」を浮き彫りにする作品です。著者の博学さとリズミカルな文体が際立ち、岩波書店や平凡社、満洲を軸に...

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  •  白井鐵造、甘粕正彦、菊谷栄、岡正雄、林達夫、秦豊吉、榎本健一、原弘、岡田桑三、名取洋之助、富塚清、木村伊兵衛、蘆原英了、郡虎彦、小泉信三、平沼亮三、朝吹常吉、岡部平太、竹中英太郎、浅原健三、小山勝清、高群逸枝、下中弥三郎、石原完爾、山名文夫。
     20世紀前半の日本の歴史をひもとくなかで、一度はどこかで見たり読んだりしてきた書き手たちのバックグラウンドと人生行路を掘り下げていくと、「昭和精神史の隠れた地下水脈」が浮上する――。著者ならではの博学とリズミカルな文体で、岩波書店と平凡社と満洲をとりあえずの軸として、離合と集散をくり返した知のネットワークが記述される。
     よって、タイトルの「挫折」の語も、たんに失敗や断念を意味しているわけではない。華やかな成功の一方で満たされない思いを抱え込んだ者、社会的な名声を勝ち得ながらもかつての人間関係をこじらせてしまった者、自らの本領を発揮できる場所が戦前・戦時の植民地にしか見出せなかった者など、人それぞれの「挫折」のありようが淡々と綴られていくスタイルについ引きこまれてしまった。下巻も楽しみ。

  • 新書文庫

  • 縦横に張り巡らされた隠れた人脈を明らかにする方法で、これまで余り関心を持たなかった文化やスポーツの視点から昭和史を描いている。

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著者プロフィール

1931年生まれ。東京外国語大学名誉教授。2013年没。

「2018年 『仮面の道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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