福沢諭吉『文明論之概略』精読 (岩波現代文庫―学術)

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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006001421

感想・レビュー・書評

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  • 新書文庫

  •  「文明論之概略」と言えば、福沢諭吉の名著です。

     著者は、西欧文明との接触と言う大きな社会の変動を背景にした「文明論之概略」は、現代にどのようなメッセージを伝えているのか。
    本書では、「精読」という表題の通りに原文をこまめに引用しながら解説しています。

     また、同じく「文明論之概略」を解説している、丸山眞男さんの「『文明論之概略』を読む」を徹底的に批判しながら、それとは違った読み方を提示しています。
    (ただの批判ではなく、嫌悪感さえ読み取れると言うのが、僕の正直な印象でした。)

     極論を持ち出して議論をする人々を滑稽なたとえで描き出すなど、面白さも満載の福沢の文明論、次こそは岩波版の「文明論之概略」を読みたいです。

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著者プロフィール

1933年生。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科(倫理学専攻)修了。文学博士。大阪大学名誉教授。日本思想史学会元会長。専攻-日本思想史、倫理学。
主著:『江戸思想史講義』『宣長学講義』『徂徠学講義』『漢字論』『思想史家が読む論語』(岩波書店)、『伊藤仁斎の世界』『平田篤胤の世界』『方法としての江戸』『仁斎学講義』(ぺりかん社)、『はどう語られて来たか』『昭和とは何であったか』『「大正」を読み直す』(藤原書店)、『鬼神論』『歎異抄の近代』(白澤社)、『国家と祭祀』『とは何か』『和辻倫理学を読む』『日本人は中国をどう語ってきたか』(青土社)。

「2017年 『仁斎論語 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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