語学と文学の間 (岩波現代文庫 学術 154)

著者 :
  • 岩波書店
3.40
  • (2)
  • (3)
  • (3)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 45
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006001544

作品紹介・あらすじ

日本語の起源を求める長い歩みの中で、著者がぶつかった疑問の数々と、まるで謎解きのような論証過程。これら論文にやさしい導入を付してまとめる。本居宣長のモノノアハレ論とその恋愛体験、藤原定家の仮名遣いの原則、言語構造に表われた日本人の思考法など、文字の背後にある人間的営みを解き明かした古典語研究の精華。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 一番印象的だったのが、本居宣長についての考察。
    宣長が「もののあはれ」の論を立てるに至った背景に、「人殺しに近い」最初の妻との離縁があったのではないかというもの。
    これを読むまで、宣長がどんな生き方をした人か、あまり考えてもみなかったので、虚をつかれたような気がした。
    Ⅲ、Ⅳは、日本人の思考様式と、助詞、助動詞、活用形のつくりを関わらせて整理したもので、読み応えがあった。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1919-2008年。東京生まれ。国語学者。著書に『日本語の起源 新版』『日本語練習帳』『日本語と私』『日本語の年輪』『係り結びの研究』『日本語の形成』他。編著に『岩波古語辞典』『古典基礎語辞典』他。

「2015年 『日本語と私』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大野晋の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×