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- Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
- / ISBN・EAN: 9784006001711
作品紹介・あらすじ
日本人にとって宗教とは何か。その無神論的心情と背中合わせになっているものは何か。本書は著者年来の問題意識による成果を集成し、風土に規定された自然感覚の深奥に横たわっている原初的な宗教意識とその特質を浮き彫りにする。漱石、子規、賢治、寅彦等の広義の宗教的態度を例証しながら、日本人の心の深層に新たな光を当てる労作。
感想・レビュー・書評
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大学新入生に薦める101冊の本 新版 (岩波書店/2009) で気になった本。
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テーマ的によく考えたら自分の関心にド直球で、なぜ今まで読んでいなかったのかが極めて謎だった本。近代以降の流れを、宗教哲学から通俗宗教、機能的宗教から実態的宗教、宗教学における思想から宗教の隣接分野にあると思われるカウンセラー等々、触れるべきところにはひと通り触れているという印象。近代を捉えるうえで、そのための一つの道標にもなりうる本だと思う。
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近代に生きる日本人がどのように物事を考えるかを通して、過去から現在に至るまでの様々な日本人の生き方・考え方を通して、彼らの心の奥に共通に通底する宗教意識をあぶりだしていきます。
日本人の中に具体的にどのような宗教があるかという次元の問題を扱っているわけではなく、日本人の心に潜む宗教的心理のようなものを多面的に捉えて考察しています。読み応えのある本だと思います。
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