カジノ資本主義 (岩波現代文庫 学術172)

  • 岩波書店 (2007年3月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (360ページ) / ISBN・EAN: 9784006001728

感想・レビュー・書評

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  • 『財政赤字の神話』で引用されていたために読んでみることにした。経済学者の当事者意識のなさがよくわかる本だった。

    わからないなりにがんばって読んだのだが、得られた学びは、経済学は天気予報と大同小異であるというもの。なんらかの観測と計算と経験によって今後の動向を予測するものの、明日の天気はもちろん、天変地異は予測できない。暴落や暴騰を、経済学は天災と考えているようで、その発生を解明したり予測してこその学問ではないかと思うのだが、諦めているというか、そこはサポートしてません的な顔をしている。
    国家の指針として受け入れて良いものではないと思える。代わりがないから、政治的に都合がいいから、そんな理由で採用しているのだろうと思う。

  • 1986年にイギリス人経済学者である著者によって書かれた経済書。投資の増大等によって不安定になった実物経済を「カジノ資本主義」と批判し、貨幣の信認の重要性と市場に大きく影響を与えている国家の政治力の重要性を強調している。内容が専門的であるのと、訳が悪いためなかなか読み進められなかった。印象に残った箇所を記す。
    「アメリカは、いささか特殊な意味で「弱い国家」であった。これはアメリカ政府は圧力団体に浸潤され、実際の政策に対して各々が拒否権を有する特殊な利害関係者に取り囲まれている。その結果、一般的な国益を強力にあるいは一貫して追及できなかった。この状況は「協力な国家」のように見える革命後の中国やソ連とは対照的である」
    「国際機関は各国政府によって作られ、永遠に各国政府に従属しているのである。貨幣・金融を取り扱う国際機関では、アメリカが最大の拒否権を持っている。(各国政府は)国連が戦争を行う決定をする権限を禁じ、国連が税金を徴収し財政的に加盟国から独立するのも認めないであろう」
    「アメリカだけが、USドルを無限に供給できるのであり、そして市場もできると認識しているのである。(アメリカだけが基軸通貨をコントロールできる)」

  • 140621 中央図書館
    最近でこそ、よく目にする言説であるが、これをバブル期に的確に声を上げていたことが、すごいということであろう。

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著者プロフィール

1942年生まれ。[現職]専修大学経営学部教授。[専門]証券市場論。
「英国の証券業」『証券研究』63巻,日本証券経済研究所,1981。「英国証券取引所の改革」『証券研究』75巻,日本証券経済研究所,1985。『金融市場の変貌と証券経営』(共著)日本証券経済研究所,1998。『機関投資家と証券市場」(共著)日本証券経済研究所,1997。

「2001年 『グローバリゼーションと日本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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