家父長制と資本制―マルクス主義フェミニズムの地平 (岩波現代文庫)

著者 : 上野千鶴子
  • 岩波書店 (2009年5月15日発売)
4.17
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  • レビュー :8
  • Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006002169

作品紹介

女性への抑圧はいったい何に由来するのか。著者は主婦・家事労働に着目しつつ、階級闘争でも性解放運動でも突破しえなかった、近代資本制社会に特有の女性抑圧構造を、理論的、歴史的に明快に論じてみせた。マルクス主義フェミニズムの立場を打ち出し、研究の新たな地平を拓いた記念碑的著作。

家父長制と資本制―マルクス主義フェミニズムの地平 (岩波現代文庫)の感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    女性への抑圧はいったい何に由来するのか。
    著者は主婦・家事労働に着目しつつ、階級闘争でも性解放運動でも突破しえなかった、近代資本制社会に特有の女性抑圧構造を、理論的、歴史的に明快に論じてみせた。
    マルクス主義フェミニズムの立場を打ち出し、研究の新たな地平を拓いた記念碑的著作。

    [ 目次 ]
    1 理論篇(マルクス主義フェミニズムの問題構制;フェミニストのマルクス主義批判;家事労働論争;家父長制の物質的基礎;再生産様式の理論;再生産の政治;家父長制と資本制の二元論)
    2 分析篇(家父長制と資本制第一期;家父長制と資本制第二期;家父長制と資本制第三期;家族の再編;結び―フェミニスト・オルターナティヴを求めて)
    付論 脱工業化とジェンダーの再編成―九〇年代の家父長制的資本制

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 難しかったけど、時々でてくるフェミニズム的問題提起に納得したりして楽しめた。もう一回じっくり読まないと理解できない。

  • 上野千鶴子氏の研究書。わたしは、氏の評論に才気を感じるが、研究書は男社会のうえに成り立ち、あまり魅力を感じない。

  • 副題~マルクス主義フェミニズムの地平

    フェミニズムとマルクス? 一体どこでどうつながるのか?

    婦人解放(時代を感じる言葉です)思想の歴史をみると、社会主義婦人解放論は女性解放を社会主義革命に還元し、ラディカル・フェミニズムは性革命を再重要視する。歴史的に女性は男性に支配されてきた、との両者の説だが、それを階級支配というなら、それをマルクス主義は「資本制」と名付け、フェミニストは「近代家父長制」と名付けた。

    それに続く思想として、新マルクス主義フェミニズムが現れ、それは上記2つの論を統合したものである。近代社会の中で女性は「資本制」と「家父長制」の二重の抑圧を受けているというのだ。

    会社・社会は男が作った男による男のための社会で、かかあ天下なんてまぎらわしい言葉もあるがそれはオブラートで、家庭は男を再生産するための場所、であるな、と言い換えてみる。

    それにしてもなんと論旨の展開の明快さよ。

  • 日本のジェンダー論をわかりやすい二軸論にたてかえ、フェミニズムとマルクス主義における女性論を整理した本。

    もちろんわかりやすくしたのだから、種々の議論が抜けている、視座が偏っている、などなどの批判はある。が、≪男性=女性≫という対立関係の中から抜け出せないで議論されていた女性論、僕なりに言えば「解放される主体としての女性をどこにおいたらいいのか論」を、マルクス主義批判をもって非常にわかりやすく転回しまとめたという点でこの本の価値はある。

    またこの家父長制と資本制という二軸から女性論を捉える視座の批判から、それをすることによって初めて明らかになる人間関係を規定する制度もあるだろう。

    本人の過激な発言で脚光を浴びまた批判を浴びることの多い筆者だが、マルクス同様人間性に囚われない新しい批判がこれから登場しさらなる男女論、そして社会科学(科学?笑)の発展のためにも真摯に読まれ批判されて欲しい一冊だ。

  • すぐれた書籍というのは目からうろこ的なものなのでしょうね。若き日の「ふん、なにさ」も小気味よく読ませていただきました。フェミニズムに関心を持たせてくれた一冊です。

  • 以前レポートを書くときにちょっとした興味で読んだ本です。
    なんのレポートじゃ?とお思いでしょうが、明治維新についてレポートを書くときに資本制度の話から、日本の家父長制度の話になって。
    家督というか自分の両親は生まれたときから家督を継ぐ必要のない環境にいたのでよくわからなくて読みました。
    そのせいか、面白さ無限大でした。

  • ほとんど高2の時に読んだ『スカートの下の劇場・・・ひとはどうしてパンティにこだわるのか』(1990年・岩波書店刊行、のち岩波現代文庫2009年)以来、単行本を手にしていなかった上野千鶴子ですが、それでも雑誌掲載論文とか対談集やアンソロジーくらいは読んでいましたが、このあたりで全貌を明らかにするために少し読み込んでみようと思っています。

    フェミニズムについても、もう一度おさらいする時期だとも考えていますから。

    それにしても、他を圧倒する気っ風のいい論客として名高い千鶴子センセですが、昨年アラカンを迎えられたとはとても信じられませんし、少し前にヒットしたのは、なんと『おひとりさまの老後』(法研刊行2007年)という著作でびっくり仰天した覚えがあります。・・・・・

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