カウンセリングの実際 〈心理療法〉コレクション (岩波現代文庫 学術221)
- 岩波書店 (2009年7月16日発売)
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感想 : 12件
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Amazon.co.jp ・本 (350ページ) / ISBN・EAN: 9784006002213
みんなの感想まとめ
カウンセリングの実践における複雑さと魅力が描かれており、専門的な知識を深めるための重要な一冊です。著者は、現場での経験から得た貴重な洞察を提供し、カウンセリングの実際の難しさや面白さを伝えています。た...
感想・レビュー・書評
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カウンセリングの実際問題 誠信書房 (1970年8月10日発売)の方も読みました。
https://booklog.jp/item/1/4414401194
岩波現代文庫への収録にあたり,各章の「質問と答え」、および第七章、付章を割愛した。
とあります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルに「実際」とあるだけに、一筋縄ではいかない大変さや面白さが書かれていた。現場の魅力ってそういうところにあるのかな。
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専門書として、非常に重要な要点を押さえた良書。ただし、それなりに噛み砕いて説明しているものの、題材そのものが難しいだけに、興味本意で手出しするのは、中途半端に知識をつけることになるのでおすすめしない。
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面白かった。心はいつも二方向に揺れ動くと知ること、二方向の動きのどちらかを肯定しすぎどちらか切り捨てるようなことのないこと、しかし傾きを尊重すること、可能性を信じて粘り強く待つこと、何もしないけれど参加して変化を招き寄せるための熱意を持つこと、そういう話。
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カウンセリングは自己実現、より高次の自分へ行くことを目指すものだけれど、それは多くの危険をはらんだ試みであり、常に大急ぎで目指すべきものではない、というところが私の中で新しかった。
例外的な事例も含め、マニュアル化できないところがカウンセリングである、というメッセージを感じた。 -
私にはむずかしすぎた、、、。
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よい意味でも、悪い意味でも、本著は読まれるべきであると思う。カウンセリングとはかくあるべきである、しかし、必ずしもカウンセラーはカウンセラーとしてばかりはいられない、といったことが丁寧につづられている。そのあたりに価値がある。だが、難しいのは下手をすれば河合さんはただの楽観主義者になりかねないということだ。無論、河合さんはカウンセリングの大変さを知っている。
※カウンセリングの最大の目標はクライアントの「自己実現」である。河合さんはユング派だが、カウンセリングの大家であるロジャースも同じことを述べている。そして、クライアントは自らの内的可能性に気づき、自己成長しなければならない。ここでのカウンセラーの仕事は、傾聴(受け容れてきくこと)である。ただ、自分が受け容れられないことを受け入れてしまおうとすると無理が出るので、純粋性=自己一致(自らの気持ちに敏感になること)も重要ではあるが、ともかく、カウンセラーはアドバイスをせずに傾聴することで、クライエントに自ら自分が抱えている問題と向き合わせる。結果として、クライントは問題を直視し都合の悪いことも認め受け入れ成長していくというのがカウンセリングの目指すところである。
と、以上のようにカウンセリングの大変な部分を河合さんは知っているし(当たり前だが)、実際に本著でもその悪戦苦闘ぶりがありのままにつづられてはいる。ただし、河合さんの危険なところは、結局のところ全てを肯定しかねないところである。例えば、自分の前にAとBという人がいる。ここで仮にAを選んだとしたら、Aといればあなたは成長できうるからあなたの「自己」がAを選んだのだということになる。Aが嫌になって、Bを選べばよかったと考えたら、河合さんはまだ「個性化」のプロセスとしてAと向き合うだけの力がこの人にはないのだ、といった具合になってしまう。これって実はかなり押し付けがましいし、腹立たしい考え方だと思うし、河合さんの先入観が入りすぎている。けれど、河合さんとしたらこのあたりを見てほしいのかもしれないと感じる。河合さんはそこかしこで持ち上げられているけれど、その分河合さんのマイナス面がまるでないかのようにある意味「聖人」のようにして扱われていたりもする。けれど、本著で示されていることは、「自分はカウンセラーにはなりきれないし、迷いもする、日々が悪戦苦闘である、わたしは決して聖人ではない」といった彼なりの告白にも感ぜられるのだ。また、河合さんにとってはカウンセリングの非楽観的な側面は、「その途上で、クライアントが経験する苦痛」に終始してしまっている。というのも、クライアントの選択自体は、「個性化の過程と、まだ時機に達していないゆえの妥当な選択」として、全て構成されてしまうからである。正直なところ、本著を読んで、「河合さんすごいなー」とくらいしか感想を抱かない人はいくらか問題だろう。編者(息子)も、解説(鷲田)も一定の評価を下しながらも、肯定しきらないあたりに彼らも批判を覚えているのが感ぜられる。 -
冒頭だけ読んでスッと入る文章だった覚えが。
河合隼雄の作品
