竹内好――ある方法の伝記 (岩波現代文庫)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006002411

作品紹介・あらすじ

竹内好(一九一〇‐七七)の著作はなぜ今なお新鮮で読む者を魅了するのか。自分のくらしの中で魯迅を読むことをとおして自分の問題をみつけ、自分で解こうと努力することを生涯にわたってつづけた竹内に対し、深い尊敬と共感をもって書きあげた渾身の知的評伝。補論として「戦中思想再考-竹内好を手がかりとして」を併録。

感想・レビュー・書評

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  • 竹内好が「大日本帝国万歳」であったこと。戦後、その視座を否定するのではなく、むしろそこを見詰めながら出発したという指摘がされている。
    興味ある話題もあった。
    「回教圏研究所」というのが戦中にあり、竹内好が在籍していた。
    内蒙古から新彊に住む回教徒のことを知り、扇動して中国を分裂させようという目的が軍部にあったという。
    さながら、現代でもウイグル・新疆の会議が日本で開催されることに対して、中国は不快感を示している。60年以上経過しても、日本の意図が中国分裂にあると考えられているのだろうか。

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著者プロフィール

1922年東京生まれ。哲学者。15歳で渡米、ハーヴァード大学でプラグマティズムを学ぶ。アナキスト容疑で逮捕されたが、留置場で論文を書きあげ卒業。交換船で帰国、海外バタビア在勤部官府に軍属として勤務。戦後、渡辺慧、都留重人、丸山眞男、武谷三男、武田清子、鶴見和子と『思想の科学』を創刊。アメリカ哲学の紹介や大衆文化研究などのサークル活動を行う。京都大学、東京工業大学、同志社大学で教鞭をとる。60年安保改定に反対、市民グループ「声なき声の会」をつくる。六五年、ベ平連に参加。アメリカの脱走兵を支援する運動に加わる。70年、警官隊導入に反対して同志社大学教授を辞任。著書に『鶴見俊輔集』(全17巻、筑摩書房)『鶴見俊輔座談』(全10巻、晶文社)『鶴見俊輔書評集成』(全3巻、みすず書房)『戦後日本の大衆文化史』『戦後日本の精神史』(岩波書店)『アメノウズメ伝』(平凡社)ほか。

「2015年 『昭和を語る 鶴見俊輔座談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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