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- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784006002442
作品紹介・あらすじ
和辻哲郎(一八八九‐一九六〇)は明治以後の日本において最も包括的な哲学体系を築きあげた。そのテクストを日本政治思想史研究者が同時代の言説状況の文脈のなかで丁寧に読みなおし、"人間と政治"の問題を和辻がどのように考えてきたかを、その矛盾や欠落もふくめて検証する。付録として全集未収録の和辻の論考を併載。
感想・レビュー・書評
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著者が目的とする「政治思想史」の論文になりえていないような。ハイデガー受容と批判についてはそれなりに述べられているが、ヘーゲルへの言及が少ないからか?<光>にコダワリ過ぎて、論述範囲が狭まってしまったような気も。
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大戦時の言説批判。アタマでっかちでしかなく、実践に乏しい奴だと和辻哲郎を貶めることを目的にした、著者の博士論文。
史実ではあろう。確かに人格が思想に及ぼす影響も大きいだろう。しかし、思想がすべて人格によるものだとすれば、和辻の残したものはすべてがむなしいものになってしまう。果たしてそうなのだろうか。著者の結論らしきものも明確には理解できなかった。ただただ、大戦時の和辻の言説に戦争責任はないのだろうかと追及しているだけ。
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