「国語」という思想――近代日本の言語認識 (岩波現代文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006002633

作品紹介・あらすじ

「国語」は概念として、いつ、どのように形成されたのか。明治期日本の国家統合の要として創出されたのが「国語」であるならば、それをめぐっていかなる言語認識が展開されていたのか。本書は「国語」とそれをめぐるイデオロギーのせめぎ合いの軌跡を上田万年、保科孝一らの言語思想を軸に克明に跡づけつつ「国語の思想」の内実に迫る画期的な言語思想史。

感想・レビュー・書評

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  • 明治から昭和にかけての日本人の日本語に対する考え方が網羅的に知ることができた。
    植民地という世界情勢の中で、多言語国家という認識がもたらした同化政策と国語教育。
    保科孝一にスポットを当て、明治前と明治後の断絶、戦前と戦後の連続を明確に示している。

  • 私たちにとっては、あまりにも自明となっている「国語」という概念が、いつ、どのようにして、誰によって成立させられたのか、「国語」の歴史的起源の考古学的探索。

    「言語」の政治性と言う問題は、序論でも書かれている通り、明らかにベネディクト・アンダーソンの『想像の共同体』あたりをモチーフにしていて、大変面白いのだが、本書におけるもう一つの(隠れた?)モチーフは、知=権力というフーコー的な問題だろう。「国語学」と「言語学」の差異や、「国語学」の成立背景など。

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