生き延びるための思想 (岩波現代文庫 学術270)

  • 岩波書店 (2012年10月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784006002701

みんなの感想まとめ

本書は、弱者が弱者のままで生きるための思想を探求し、フェミニズムに新たな視点を提供しています。著者の語り口は、学生時代の講義を思い起こさせ、読者に深い共感を呼び起こします。特に「誰もが安心して弱者にな...

感想・レビュー・書評

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  • 「生き延びるための思想」には上野先生のかつての様々な思想がまとめられているが、生き延びるための思想に関してダイレクトに触れているのは「祈りにかわるもの」の章である。

  • 敬愛する恩師の珠玉の名著。思い入れが強すぎて客観的なレビューができない。上野千鶴子は講義と著書の落差が小さく、文章を読むだけで語り口が思い出される。「フェミニズムは弱いものが弱いままで生きるための思想」であるならば、私はその思想とともに生涯を終えよう。

    上野ゼミ卒業後10年がたち、30代を迎えた今、増補版を再読して思うのは、’受け継ぐもの’としての自分の責任。さぁ、バトンをうけとった私は、これから何をしようかな?

    本書の内容とは関係ないが、’問を洗練させろ、まずはそれからだ’という自分の思考習慣は、外コン出身著者のビジネス本を読むまでもなく、上野ゼミにおける袋叩きを通じて養われたのを思い出した。私のこの、猛烈に私的なレビューに興味を持たれた奇特な方は、遙洋子さんの「東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ」をよまれたし。

  • 「わたしたちは、弱者になるまい、ならない、というような努力をするぐらいならば、むしろ誰もが安心して弱者になれる社会をつくる、そのための努力をしたほうがマシなのです」(p. 359)という思想。

  • 久しぶりに読了した著者の本。最終講義が収録されている。そしてそれが良い。正直で素直で可愛い(失礼)著者の在り方が伝わってくる。

    リブがあってフェミがあると言い続ける、男並みを目指さない日本のフェミニストのパイオニアを誇りに思う。70年代生まれの私にも(にこそ)響く言葉の数々。

    フェミニストとして学生時代に出会った著者が、介護や福祉・・・弱い者が弱いままで生きられる社会を・・・と、発信しているのは、必然でもあるけれど、とてもうれしい。

    著者の本を読んでいて中井久夫やべてるの文字を見るとは、正直20年前には想像できなかった。

    『当事者主権』から先、ブレずに進化(深化)してフェミニストとして歩んでくれたことに改めて末席から感謝。これからもがんばって欲しい。

  • ●2026年5月29日、YouTubeで成田悠輔さんの動画にハマって色々みてたら下記の動画のコメント欄にこの本についての書き込みがあったのでチェックした。

    「賢い方ですね!上野千鶴子にも四敵するかも、、」

    YouTube動画:
    〈【成田悠輔/名言】仕事を辞める、転職する、起業
    する、そんな時にあなたにまとわりつく不要な周りの常識や価値観を気にする必要はない。。〉
    https://youtu.be/gdG-3jEDybk?si=ygK9ctrH1krICQyi

    ジェミニ:
    「自立して働き、社会の歯車として役に立つこと」を強いる国家システムや、「働かないのは自己責任だ」とする新自由主義の冷酷さを鋭くハキハキと批判しています。

    ​コメント欄との合致: 「働かざる者食うべからず」という労働教のドグマを解体し、国家や労働というシステムに個人の命や人生を明け渡さないための、強烈な知的ディフェンス(対抗策)が語られています。

  • 市民とは、戦争に行く男性のことだった!
    フェミニズムに始まり、ケアにいたる上野さんの論考。
    ボーっと生きてきた人間には目から鱗のことが多い。モヤモヤしていたことを説明してくれた感じ。
     前半は私にはなかなか難しく時間がかかったが、Ⅳ章「祈りに代わるもの」のインタビューがわかりやすかった。これは上野さん本人も言っている。
     「命よりも尊い価値」なんてないのだ。

  • 冒頭の論文を2つ程読んだが、根本的な感覚が自分とはズレているように思う。今をどう変えるかではなく、この人の見方でしか社会を見ない世界が描かれている。もし、社会を左右する権力を持ったら第二の毛沢東になるのは、こういう感覚の人なのだろう。都合よく引用できそうな事がそれらしい感じで書いてあるが、すべてが自分の為の言説に終始していてとても建設的な人とは思えない。アーレントはもっと素直に耳を傾けることができた。

  • 弱い者が弱いまま生きられる社会...ということで。
    実際わたしは、この人の本によって生き延びていると思う。(よりよく生きている。)

  • 何が言いたいのか意味不明な言説が多いと感じるのは、理系だから?
    フェミニズムって何なの?

    2012/12/15図書館から借用(新着図書の書架から);12/21朝の通勤電車から読み始め、途中で断念

  • 戦後のフェミニズム歴史が概観できる。
    上野さんもいよいよ定年で、バトンタッチする年齢なんですね。

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著者プロフィール

1948年生まれ。社会学者、東京大学名誉教授、認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。著書に『家父長制と資本制』『近代家族の成立と終焉』『生き延びるための思想』(以上、岩波現代文庫)、『おひとりさまの老後』(法研/文春文庫)、『ケアの社会学』(太田出版)、『女の子はどう生きるか』(岩波書店)、『挑戦するフェミニズム』(江原由美子との共編著、有斐閣)、『当事者主権 増補新版』(中西正司との共著、岩波新書)、『アンチ・アンチエイジングの思想』(みすず書房)など多数。

「2025年 『上野さん、主婦の私の当事者研究につきあってください』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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