現代日本思想論 歴史意識とイデオロギー (岩波現代文庫 学術278)
- 岩波書店 (2012年12月14日発売)
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感想 : 3件
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784006002787
みんなの感想まとめ
現代の日本思想を探求する本書は、思想の時代区分をマルクス主義や構造主義から始まり、ポスト構造主義に至るまでの流れを明確に示しています。著者は95年に「第3期が始まっているかもしれない」と述べつつも、そ...
感想・レビュー・書評
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現代日本思想を論じているというよりかは、現代日本思想史研究者として、現代日本思想を論じてきた様々な著名人について本人の思い出を交えながら広く浅く言及し、彼らの著書の紹介をした上で、現代日本思想史研究とは何か、思想史研究者とは何かについてメタな一般論を加えただけにすぎないように感じてしまった。体系化されてはいない、マニアックな散文として読むのには良いのかも。
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精神史的時代区分は70年代半ばまでのマルクス主義と近代主義(第1期)、それ以降の構造主義とポスト構造主義(第2期)に区分されるとの事。これが書かれたのが95年であり、著者は「第3期がはじまっているかもしれない」と書きつつも、その後の2000年代に入っての論考でも、2012年の文庫版のあとがきでも第3期の認識については明確には語られてはいない。ただし、長いあとがきの911に関する論考ではグローバリズムに関する記述はあり、多少の言及はみられる。それでも、「日本思想史」研究家として「専門外」の自覚があるのか、少々及び腰なとこも感じられる。
個人的には90年代半ばから第3期が始まっていると考えるのは妥当であり、その思想的支柱はグローバリズムと新自由主義であると考えるが、そうなるともはや「現代日本思想論」という範疇では語る事が困難であり、学問的な限界がきているのかもしれないとも感じる。しかしながら、2020年時点での反グローバリズムやナショナリズムの台頭を考えると、第4期が始まっていると考える事も可能ではないだろうか。そのような状況の中で「現代日本思想」として新たな展開が生まれるのか否か。そもそも自分が生きている時代がどのような時代なのかを把握するのは困難であり、第4期についてわかるのは20~30年後なのかもしれないが。 -
「現在の眼」を持つ安丸氏ですから、「あとがき」が特におもしろい。9.11に対してもどこかの国に偏らない見方がたのもしい。戦後思想史も鳥瞰できる。
おやっ・・・と思う人を高く評価しているのは意外ですが、学者なのでしょうね、やんわりと批判されるより、もっと激しく(たとえば上野千鶴子さんのように)たたいてくださると、もっと楽しく読めたでしょう。
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