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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784006003098
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歴史的な視点から現代中国の「天下観念」を相対的かつ客観的に考察する作品であり、著者はその幻想を冷静に解体しています。宋代や明代の外交意識の変化、異民族統治時代の文化的影響を通じて、中国文化の多様性が浮...
感想・レビュー・書評
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著者は歴史上又は現在の中国人が持つ天下観念を全否定はしていないが、かなり相対的・客観的に見ているようだ。たとえば宋代には国境や対等外交の意識が芽生えたこと、明代にはマテオ・リッチの世界地図を見て中国は世界のごく一部に過ぎないと気づいたこと(大多数の中国人にはこの衝撃は行き渡らなかったようだが)。異民族統治時代には、異民族の漢化に加え、漢族の側にも影響があったという(著者はこれを「中国文化の複数性」と呼んでいる)。
その上で著者は、現在の中国での政治的意味を持った自己中心的な天下主義の議論を危険だとし、普遍的価値との調和が必要だと結論付けている。冷静な主張だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2014-2-27
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「天下」思想(中国が世界の中心につながる)というのは幻想である・・・ということでしょうか。
ぜひ、現代中国の指導者は再認識してほしいものです。
満清時代にすでに、朝鮮も日本も中国を見限っていたのだということを初めて知りました。 -
ベネディクト・アンダーソンやサミュエル・ハンチントンなどを読むと、中国人がどんな反応をするのか、ちょっと楽しみでした。アンダーソンには好意的ですが、ハンチントンには生産的な意味で批判的です。ちなみに私はどちらも好きではないのですが・・・
その回答は、予想よりもおもしろかったです。やはり漢民族だなと思いました。アンダーソン風に中国を解釈し、ハンチントンを批判しながら危機を唱えています。
また日本語の文献もかなり読んでいて、一方的な根拠に基づいたものではありません。
ただ『荘子』の「混沌」とか、朱子学についての説明がちょっと欲しいです。加えて、宗教に関する解釈が一面的です。まあ、この辺はこの世代の中国では難しいのですが。
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