音楽史と音楽論 (岩波現代文庫)

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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006003104

作品紹介・あらすじ

音楽は人類史上いかに変遷してきたか。我々の音楽的感性の母胎である日本や東洋諸国の音楽の様相を探究し、その系譜と本質とを明らかにすること抜きには、西洋音楽の歴史を学ぶことはできないのではないか。本書はその問題意識に立って、縄文時代の楽器の考察から始まって、日本を軸に東洋・西洋音楽史を共時的に比較する。現代の世界音楽を非西欧音楽と西洋古典音楽が融合した音として描き出す。傑出した音楽的知性が果たし得た画期的試み。実作と理論活動のエッセンスを凝縮した力作。

感想・レビュー・書評

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  • 音楽史と言うと難しいかと思ったけれど、地球のあちこちに文明が発生しそれぞれに発展してきた中での音楽を見るのは面白かった。大局的には似ているところがあり、個々の文明的には個性的なところも有ると言うのは人類史にも言えることかもしれない。今の世界に溢れている音楽たちの前歴のようなものが垣間見えたかな

  • 音楽史の教科書みたいな本だった。特に日本音楽の楽器がどこから来たかなど詳述されているが、日本音楽史と西欧音楽史を同時的に記述し、比較しようというグローバルな視点も持つ。
    高度に専門化してしまったクラシック〜現代音楽の良さとは別に、民衆の、土着の音楽への愛情こもったまなざしも感じられ、共感した。
    ただしあくまで教科書的な本なので、日本作曲界の重鎮として突っ込んだ議論は展開されないまま終わってしまったことに、不満が残る。

  • ホントに駆け足で音楽の歴史をたどった。
    日本の音楽がやはり江戸初期でピークを迎えていたのを知ってがっかり。その後は西欧のように進展することはなかった。
    ルネッサンスからバロック、古典派、ロマン派への系譜は日本には臨めなかった。それが残念。
    現代音楽にも西洋音楽を否定するものが現われたとしても、やはり、西欧音楽も今から100年前がピークを迎えそれ以降は、それ以上の高揚はないのでしょう。

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プロフィール

1916年東京生まれ。
幼時より母からピアノを習い、成城高校進学後、鈴木二三雄にチェロを学ぶとともに高校の文芸誌に音楽批評を寄せる。東京大学理学部植物学科、同文学部美術学科卒業。諸井三郎に対位法と作曲を、齋藤秀雄に指揮を学ぶ。
1946年入野義朗らと新声会を結成し主宰。1949年第1回毎日音楽賞。1957年吉田秀和、黛敏郎、諸井誠らと20世紀音楽研究所を結成。1972年一柳慧、武満徹、高橋悠治らと「トランソニック」結成。1973年「コンソート・オブ・オーケストラ」で第22回尾高賞。同年「追分節考」を作曲し、以後多くのシアターピース作品を発表。1982年第13回サントリー音楽賞、紫綬褒章。1988年勲四等旭日小綬章。1992年交響曲「ゆく河の流れは絶えずして」ニューヨーク公演。同年、作曲と文筆の両活動により文化功労者に選ばれる。
齋藤秀雄、井口基成らの「子供のための音楽教室」(後の桐朋学園音楽科)開設に参加したほか、お茶の水女子大学、東京藝術大学、放送大学などで作曲・音楽理論を講じ、後進を育てる。
作曲においては洋の東西を問わぬ宇宙的な視野に立った音楽世界を提示。放送、新聞、出版を通じて洞察と知的刺激にあふれた旺盛な評論活動を展開。
1996年2月2日永眠。享年79。

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