デカルト『方法序説』を読む (岩波現代文庫)

著者 : 谷川多佳子
  • 岩波書店 (2014年6月18日発売)
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  • レビュー :5
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006003135

作品紹介

ヨーロッパ近代に思想的な新たな地平を切り開いたデカルト。『方法序説』のテキストに即しながら、このあまりにも有名な著作が今日までどのように読まれてきたのか、また現代思想とどのようにかかわるのかを講じる。『方法序説』の思索のプロセスとその背景を追究し、デカルト思想の全体像を平明に読み解いてゆく入門書の決定版。図版多数収録。

デカルト『方法序説』を読む (岩波現代文庫)の感想・レビュー・書評

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  • デカルト『方法序説』の訳者、谷川多佳子氏による『方法序説』講座。

    セミナーでの講演に基づいているため、語り口が柔らかく、流れてゆく。
    私が読んだ『方法序説』は、本当に端っこを齧っただけだったなーと思い知らされ、まだまだ理解は覚束ない(笑)
    なので、内容としては参考にならないレビューであると自負している。

    『方法序説』を講ずるにあたって、デカルトという人物をまず取り上げてくれ、また『方法序説』がどのような賛否を呼び起こしたかも詳しく解説している。

    中でも、日本人からは小林秀雄と森有礼が挙げられ、その繋がりが私的にとても良かった。

    デカルトの『方法序説』が、世界に一石を投じたことは確かである。
    神に依る世界の中で、思考し、真理を見つめるのは唯の人間であった。
    神が存在することを、デカルトは本心からそう考えていたのか、時代としてそうでなければならなかったのか。
    谷川多佳子氏の解説の中で触れるデカルトは、以前に『方法序説』を読んだ時よりも、更に人間らしくなった。

    ぜひ、併せて読んで欲しい。

  • 方法序説読んだが理解しきれなかったのでこの入門書を読んだ。
    少し理解は深まったが、まだまだ。
    また読んでみようと思う。

    デカルトが生きた時代背景や周りとの関係も知れたので入りやすくなった。哲学のみならず生物学や科学にまで思考を巡らしているのがすごい。

    問い続けること、考え続けることを私も続けていきたい。

  • 思えば・・・デカルト批判というのが多いなぁ。
    400年近く、批判ばかりされているのに決して忘れられたり、うっちゃられたりすることがない・・というのが、この人の偉大さなのかも、
    代数幾何とかべき乗を編み出したすごさは、とにかく敬服。凄い人だけど、相変わらず、どんなにやさしく説明されても難しい。

  • 方法序説といえば第4章の「コギト…」ですね。
    17世紀に後の近代哲学の方向性を決定付けたと言われるその思想を知りたくて。

    それまでデカルトが近代哲学の祖と言われるのは、単に方法的懐疑の結果として自我を認識の出発点に設定したからだと思っていた。確かにそうなのだろうが、本書ではデカルトその人の人生を語ることによって、その特異性が強調される。スコラ哲学など中世的な学問を経ることでは飽き足らず、デカルトは実地を通じて己が納得する真の理解を得るために旅に出る。デカルトを魅力的にしている要素の多くがこのストーリー性なのだと思う。
    既存の知の枠を超える哲学が誕生する様を面白く知ることができた。

  • デカルトの『方法序説』を、同時代の哲学者の思想と関連づけたり、のちの時代の哲学者の思想との関係性に着目しながら論じている。講義調なので読みやすく、適度にイラストが入っているので目に優しい。同時代の知識階級に哲学者デカルトや『方法序説』がどう見えていたのかがイメージできた。

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