物語を生きる――今は昔、昔は今〈〈物語と日本人の心〉コレクションII〉 (岩波現代文庫)

著者 :
制作 : 河合 俊雄 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 30
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006003456

感想・レビュー・書評

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  • 2階心理学C : 913.3/KAW : 3410161630

  • 河合隼雄から見た物語文学ってどのようなものなんだろう。
    心理学的アプローチの含んだ文学論。なかなか練りこまれていて、すごい。。。

    印象に残った箇所をいくつか。

    まずは王朝物語には殺人が描かれないという点。
    (ただまあ、呪詛による死というのは目にするが)
    確かに人と人が対峙して、刺し違える、なんていうシーンは平安期の物語には見られない。

    次に、『竹取物語』における少女の持つ異能性。
    例えば夢による神託の力などは、どんな少女も通る道なのではないかと述べる。
    こ、これって、いわゆる厨二病?って吹き出してしまった。
    なるほど、かぐや姫は厨二病的願望の現れとも捉えられるんですね!(曲解)

    あとはトポス(場所)としての宇治、吉野。
    夢の持つ重要性『更級日記』と『浜松中納言物語』も面白い。

    解説は小川洋子。
    正直、古橋信孝や小川洋子との対談集も読みたくなってしまった……。

  • 王朝物語がもっと読みやすくなればいいのに・・・。

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著者プロフィール

河合 隼雄(かわい はやお)
1928年6月23日 - 2007年7月19日
兵庫県多紀郡篠山町(現・篠山市)出身。京都大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授。文化功労者。元文化庁長官。1952年京都大学理学部数学科卒業後、京都大学大学院で心理学を学びつつ、数学の高校教諭を兼業した。
天理大学で助教授時代にユング研究所に滞在し、ユング派分析家の資格を取得。日本における分析心理学の普及と実践に邁進。箱庭療法導入者としても知られる。欧米の心理療法を日本文化に根ざす仕方で導入を試みており、日本論・日本文化論の著作も多い。
主な受賞歴に、1982年『昔話と日本人の心』で大佛次郎賞、1988年『明恵 夢を生きる』で新潮学芸賞、1992年日本心理臨床学会賞受賞、1996年NHK放送文化賞をそれぞれ受賞。1995年紫綬褒章、1998年朝日賞、2000年文化功労者顕彰。
なお2012年に一般財団法人河合隼雄財団が設立されており、そこで本人の名を冠した「河合隼雄物語賞・学芸賞」が設けられている。

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