ラテンアメリカ五〇〇年 歴史のトルソー (岩波現代文庫 学術372)
- 岩波書店 (2017年12月18日発売)
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感想 : 4件
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784006003722
みんなの感想まとめ
植民地主義の歴史とその影響を深く掘り下げる本書は、コロンブスの「発見」から現代に至るまでのラテンアメリカの変遷を描き出しています。著者はポスト植民地主義の視点から、長年の研究を通じて得た貴重な洞察を提...
感想・レビュー・書評
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良い箇所もあったが、だらだらとした語り口調で面白くなかった。何を言いたいのかよくわからない部分も多いし、時代も行ったり来たりでわかりにくい。
何より著者の主張が入りすぎ。アメリカが嫌いなのはいいが、チャベス・マドゥロのベネズエラに好意的なのはちょっと。著者はこの本を出したときには既に70代だったようだが、こういう大学の先生いるよなー、と思ってしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1943年生まれの著者による、2017年発刊の本。はっきりとポスト植民地主義に立ちながら、フィールドワーク含め何十年も研究を重ねてきた学術本と考えると、そのバックボーンの濃さ含めて割と貴重な視点の本かも知れない。
現代から約500年前、コロンブスによるアメリカ大陸の「発見」を基点とした「近代」から「現代」。西洋史観としてのそれら植民地主義がいかに植民地主義たるか、またそれらがいかに再演され得る構造か、そして何より西洋「中心」史がその幻想をいかに植民地主義として利用されて来たかを解体する。明治期以降の近現代日本ともちょくちょく接続させながらの語りなので、想像より読みやすい本だと思う。
2025年現在にこの本を読むと、むしろ発刊当時よりも現代性が上がってしまっている様に思えてしまう。ポスト植民地主義の次はニュー植民地主義か、と思わされるようで本の意図とは別に暗澹としてしまわされる所はある。
また、一つ大きな問題点としては、日本と植民地主義の接続として、被差別部落はほとんど触れられていない点がある。アイヌ、琉球や貧農棄民政策等には触れているが、それならば被差別部落も同列に触れるべきだろうと考える。これは『部落フェミニズム』内でも語られていた、反差別を標榜する側からも透明化させられ続けた被差別部落という存在を可視化させる為にも指摘するべきだろう。
著者はラディカルな左翼歴史家の口から
「クソ!またあのインディータ(インディオ女)は!。」(p.15)
という差別的な言葉を聞きショックを受けたというエピソードを紹介している。それは内在化された植民地主義を相対化し、解消する事の難しさも表しているともいえるが、被差別部落問題に触れる事が出来ない著者の姿勢もまたそれを同等に示している。ラテンアメリカという外在的象徴には向ける事が出来る植民地主義への相対化は、著者に内在化された日本における植民地主義には同等に機能していない。これらの事から即座に著者は差別者である、と断じはしないが、いかに内在化、透明化された差別意識を認識するのは難しい事なのかを意識し続けなければ、と思わされる。 -
前半がとても面白い
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東2法経図・開架 B1/8-1/372/K
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