ヨーロッパ覇権以前 もうひとつの世界システム (上) (岩波現代文庫 学術448)

  • 岩波書店 (2022年4月19日発売)
4.20
  • (2)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 100
感想 : 7
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (332ページ) / ISBN・EAN: 9784006004484

作品紹介・あらすじ

世界市場ブリュージュの賑わい、モンゴル帝国のもと活況を呈する「シルクロード」、海上交易で活躍するエジプト・カーリミー商人、「世界最大の都市」杭州の繁栄……。近代世界成立以前の一三世紀、ヨーロッパから中国に至るユーラシアの陸海は、すでに一つの世界システムを作りあげていた。広い視野と豊かな筆致で描かれるグローバル・ヒストリー。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

広い視野で描かれたこの書籍は、11世紀から13世紀にかけて形成されたユーラシアの世界システムに焦点を当てています。シルクロードや中東、さらには海上交易の重要性を詳細に解説し、当時の商人たちの活動や交易...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • イスラム史の泰斗、佐藤次高さん

  • ヨーロッパが覇権に乗り出す13世紀までの(旧)世界のシステムについて。その時代はヨーロッパや中東といったサブシステムとそれらを繋ぐ3つの回廊によって構成されていた。
    著者は中東に縁があるからか、比較的地中海の話と中東の話が手厚い印象。

  • 東2法経図・6F開架:B1/8-1/448/K

  • 209.4||Ab||1

  • 【蔵書検索詳細へのリンク】*所在・請求記号はこちらから確認できます
     https://opac.hama-med.ac.jp/opac/volume/463889

  • 13世紀の「世界経済」、ヨーロッパがウォーラーステインのいう「近代世界システム」を構築しようとしていた16世紀前に世界システムがあったと、著者は言う。そしてそこには8つのサブシステムがあり、それぞれ西ヨーロッパ、中東及び東方アジアの3つの回路に組分けできるとする。

     以下、それぞれの地域ごとに、交易の産物や参加者の商人の範囲、信用取引等の仕組み、その繁栄と衰退の様子などの具体相が叙述されていく。
     第1部は、ヨーロッパ。
     トロワとプロヴァン等のシャンパーニュの大市、フランドルの織物生産に関する工業/商業町、ヘントとブリュージュ、そして北西ヨーロッパを中東の商品生産地に結び付けたイタリア海港都市、ジェノヴァとヴェネツィア。

     第2部は、中東。と言いつつも、まず東洋への3つのルートが紹介される。①コンスタンティノープルから中央アジアの陸地を横切る北方ルート、②地中海とインド洋をバグダード、バスラ、ペルシア湾を経由して結びつける中央ルート、③アレクサンドリアーカイロー紅海とアラビア海そしてインド洋とを結びつける南方ルートである。
     まず取り上げられるのは、モンゴルと北方の道。
     次に、モンゴルによるイラク、ペルシアの征服により、バグダードの衰退とペルシア湾の中心性の喪失が生じたことが説明される。

     ここまでが上巻。


     AというところとBというところの経済的な結び付き、交易の様相が具体的に叙述されていて、これまでバラバラには知っていたことが、世界システムの一環として全体の中に位置付けられているところが、特に印象深かった。
     
     

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

東京大学東洋史学科卒業、同大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学、早稲田大学で教授を歴任。東洋文庫研究部長。史学会理事長を務める。文学博士。東京大学名誉教授。専攻は、アラブ・イスラーム史。著書に『中世イスラム国家とアラブ社会』『マムルーク』『イスラーム世界の興隆』『イスラームの国家と王権』ほか多数ある。1942~2011。

「2011年 『イスラームの「英雄」 サラディン――十字軍と戦った男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐藤次高の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×