日本軍の治安戦 日中戦争の実相 (岩波現代文庫 学術 471)

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  • 岩波書店 (2023年12月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (366ページ) / ISBN・EAN: 9784006004712

作品紹介・あらすじ

治安戦とは、占領地、植民地の統治の安定を確保するための戦略、作戦、戦闘、施策の総称である。日本軍が行った治安戦(三光作戦)の過程を丹念に辿り、加害の論理と被害の記憶から実相を浮彫にする。解説=齋藤一晴。

みんなの感想まとめ

治安戦の実相を深く掘り下げ、占領地における日本軍の行動を事実に基づいて検証した作品は、残虐性や加害の論理を淡々と描写しています。特に、当時の日本軍が引き起こした被害の甚大さや、戦後に忘れ去られた現地の...

感想・レビュー・書評

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  • 日本軍の無責任な残虐性を「天皇制集団無責任体制」として、各文献や証言を参照しながら事実ベースで検証した一冊。比較的淡々と事実を列記するため同種の書籍の中では読みづらい方かもしれないが、そのぶん網羅的かつ正確な記録となっていると感じる。
    中国における被害の甚大さ、また当時日本軍に協力したがゆえに戦後中国の歴史の中でも迫害され忘れ去られた現地の人々について、日本人はあまりに無知、無関心なのではないかという危機感が感じられ、私もまたこの書籍を読むにつけそうした思いを強く抱いた。
    日本人ならぜひとも目を通さなければならない一冊だと考える。

    それにしても、こうした異常な残虐性はなぜ当時の日本人にのみ発現したのか。長い歴史の中では同じようなこともあったかもしれないが、近現代においてここまでの野蛮性を集団的に顕にしたのは日本人だけだったのではないかとすら思う。
    正直なところ、反戦思想を持ち、またあらゆる暴力に反対の立場を取る女の自分としては、身に覚えのない過去の男等の犯罪の責任を負わねばならないことをどこか理不尽に感じないわけでもないのだが、彼らの後世に生きる身として、その凶行の原因については、二度とこうした惨禍を繰り返さないためによくよく検証しなければならないと思う。

  • 東2法経図・6F開架:B1/8-1/471/K

  • 【蔵書検索詳細へのリンク】*所在・請求記号はこちらから確認できます
     https://opac.hama-med.ac.jp/opac/volume/479945

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著者プロフィール

1944年、群馬県生まれ。東京教育大学大学院文学研究科修士課程東洋史学専攻中退。学術博士(東京大学)。都留文科大学名誉教授。専門は中国近現代史、日中関係史、東アジア近現代史。主著に『南京事件』(岩波新書)、『第一次世界大戦期の中国民族運動』(汲古書院)、『日本軍の治安戦』(岩波書店)、『憲法九条と幣原喜重郎』(大月書店)、『日中戦争全史(上・下)』『通州事件』(以上、高文研)、『海軍の日中戦争』(平凡社)、『増補 南京事件論争史』(平凡社ライブラリー)などがある。

「2023年 『憲法九条論争 幣原喜重郎発案の証明』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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