無援の抒情 (岩波現代文庫)

著者 : 道浦母都子
  • 岩波書店 (2000年7月14日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006020163

作品紹介

全共闘世代の闘いと愛と孤立をうたい、日常の風化に抗する意志表示として熱い同時代的共感を呼びおこした歌集『無援の抒情』を中心に、その後の歌集より自選した四百首を加えた。

無援の抒情 (岩波現代文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 技術的な面ではまだ粗削りで、高い評価を受けられるものだとは思わない。
    けれど、このくらいの生命力のある生意気な年頃の気持ちってつらつらと小難しい言葉で書くよりも、こうやっておんなじ思いをどうにか表現しようとした歌を何個も並べる方がよく伝わる気がする。
    歌集って、そういう一つの思いをどうにか具現化しようとするものだよなぁと再発見できた一冊。

  • 安倍政権による平和憲法の解釈改憲、所謂『戦争法案』成立が進み、市民が次々と立ち上がっている今。読まれるべき歌集と思う。

  • 学生運動に加えて短歌にも疎いから、活字を追うばかりだったが、その鬱とした心情の断片は感じた。

  • 1960年代後半に吹き荒れた安保闘争のさなかに青春を生き、しかも全学連に全身を投じた歌人がいた。道浦母都子である。「迫りくる楯怯えつつ確かめている私の実在」―これが歌集の冒頭歌である。圧倒的な数と力を誇示する機動隊を前に、その隊列に突入していくのだ。これが歌として優れ、したがってまた我々読者を震えさせるのは、歌が単に時代の証人だからではない。「怯えつつ」という表現に籠められた感情の表出が思わず迸るからなのだ。だからこそ「私の実在」に強い共感性が生まれる。そして、闘争の敗北と抒情の勝利がここに結実する。

  • 好きな歌。

      明日あると信じて来る屋上に旗となるまでたちつくすべし

  • どこかさめて生きているようなやましさはわれらの世代の悲しみなりき

                                      道浦母都子

  • とても好みでした。好きです。
    過感傷にも見えるけど、でも閉じていなくてきちんと歌い上げていて。こんなにまっすぐにロマンを通そうとしていることに尊敬を覚えます。

  • その時代に生まれて熱く熱く生きようとした女のひたむきさが美しい。あこがれます。

  • 私は短歌とか俳句とか苦手な方なのだが、この実感、この生臭さにはもう参った。すごい。「全共闘歌人」の大傑作

  • <60年代70年代そして80年以降、ずっと残る心の風景、ふと振り返ると今もその歌があります。

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