士魂商才 (岩波現代文庫)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006020187

作品紹介・あらすじ

「資本家=悪」という図式では、実業家はおろか、人間自体も描けはしない。強靱な魂や危機を乗りきる知慧、そうした士魂商才をもって、金融・貿易・化学工業等の分野で台頭してきた人物に光をあて、経済を動かすダイナミズムと経済に動かされる人間の様態を描いた経済小説の嚆矢。表題作のほか五篇に丸山真男氏の批評を併録。

感想・レビュー・書評

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  • ・実在の人物をモデルにしたノンフィクションかな?と思ったが、普通に小説だった。
    ・「妖美人」は、[ http://booklog.jp/item/1/464203823X ]を思い出しつつ読んだ。
    ・「商人の智慧がなかったら、日本国は成り立たんぞ。素直な大和ごころも大和なでしこも、商人の才智、商人の策略がなかったら、とっくの昔に消えてなくなってるんだぞ。ぼくは、鶴田を軽蔑してはおらんよ。しかし、鶴田が僕を軽蔑することも許さんぞ。」(p229「鶴のドン・キホーテ」)

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著者プロフィール

一九一二(明治四十五)年、東京・本郷の潮泉寺住職大島泰信の次男に生まれる。旧制浦和高校を経て東大支那文学科を中退。僧侶としての体験、左翼運動、戦時下における中国体験が、思想的重量感を持つ作品群の起動点となった。四三(昭和十八)年『司馬遷』を刊行、四六年以後、戦後文学の代表的旗手としてかずかずの創作を発表し、不滅の足跡を残した。七六(昭和五十一)年十月没。七三年『快楽』により日本文学大賞、七六年『目まいのする散歩』により野間文芸賞を受賞。『武田泰淳全集』全十八巻、別巻三巻の他、絶筆『上海の蛍』がある。

「2018年 『目まいのする散歩』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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