壮年茂吉―「つゆじも」~「ともしび」時代 (岩波現代文庫―文芸)

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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006020286

感想・レビュー・書評

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  • 北杜夫による、「齋藤茂吉傳」四部作の第二部。<BR>
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    大正6年から昭和3年にかけて、齋藤茂吉が36歳から47歳にかけての時代に當るらしい。<BR>
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    齋藤茂吉といへば、「赤光」しか知らないやうな私だつたが、リリカルな「赤光」とは異なる茂吉の短歌世界を垣間見たやうな氣がする。<BR>
    ドイツ留學時代など、勤勉な茂吉の姿が、北杜夫の輕妙な文章によつて、生き生きと傳はつて來る。<BR>
    父親のこととは云ひながら、客觀的な、それでゐて暖かい視線が茂吉の姿を等身大で描き出してゐる。<BR>
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    芥川龍之介が自殺した際の、茂吉の日記。<BR>
    「(中略)ネムリグスリヲノミテネムル。ソレデモナカナカネムレズ。芥川ノ顏ガ見エテ仕方ナイ。」<BR>
    友人を亡くした哀しみが傳はつてくる。<BR>
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    2004年1月26日讀了

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著者プロフィール

1927年東京都生まれ。54年、『幽霊』を自費出版。60年、『どくとるマンボウ航海記』が大ベストセラーとなりシリーズ化し、作家に転身。同年、『夜と霧の隅で』で芥川賞、64年、『楡家の人びと』で毎日出版文化賞を受賞。著書に『さびしい王様』『輝ける碧き空の下で』などがある。

「2018年 『どくとるマンボウ航海記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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