蝦蟇の油―自伝のようなもの (岩波現代文庫―文芸)

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  • Amazon.co.jp ・本 (369ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006020378

感想・レビュー・書評

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  • 2011 読了

  • 昔は全力でいろんなこと楽しんでた。
    今は全力でつまらない振りをしてる。

  • 日本映画界の巨星の自伝のようなもの。
    『羅生門』辺りで終わらずにもう少し語って欲しかったと思うのは欲張りか。
    どの時代・世界でも小人が虚勢を張りたがる様は滑稽だが、そう見えるのは第三者ないしは時間が経過した後振り返る当事者のみ。真っ只中の当事者にとっては、腸煮えて仕方ないんでしょう。
    また良き師匠・友・家族等、巨人の巨人たる所以は、周りに恵まれるというか、周りを吸い寄せるところでしょうな。この人もご多分に漏れず。
    しかし『用心棒』の衝撃的オープニングなどは偉大なる師の山さんの影響あってのことかな?人間にとっての縁とは何かを考えさせてくれる味わい深い本でもあります。

  •  良くできる兄の自死。才能豊かな三船敏郎。子細で印象的な過去描写が多出。記憶力のよさなのか、演出なのか。黒沢自身は、高エネルギーで基本的に陽性で運に恵まれた人物のようだ。
     当時、映画という新メディアが、金の匂いをかぎつけた人物や芸術至上主義の利己的人間が大勢流れ込んできた混沌、狂乱な世界だったことがうかがわれる。
     畢竟、表現とはそれまでの積み重ね、素養の発露であり、どのような過去も無駄にならないと感じさせられた。

  • 世界のクロサワさんの自伝。明治から昭和の「激動の時代」をがむしゃらに生きてきたおじいちゃんが、表現豊かにその半生を綴っている本。

  • 黒澤明監督に関する書籍では必ず参考文献とされる自伝だが、長く増刷されなかったせいかなかなか読む機会がなかった。幼年期から綴られた本著は、著者が遺してくれた数多の名作を抜きにしても興味深く、その流麗な文章と豊かな記憶力、そして観察力の鋭さに圧倒される。もちろん後半生の40年分には触れずに筆を置いてしまったのは悔やまれるが、映画監督はその作品で語るべきだという著者の意見はもっともであり、妥協を許せなかった潔さでもある。

  • (欲しい!)/文庫

  • 伝説も多い人だけれど、普通の偏屈じいさんっぽさも持ち合わせていて。何より、自分にとっての映画は、「どですかでん」のロクの電車と同じだ、と。
    ロクの電車を持つ人生の、なんと幸福なことか。

  • 黒澤明監督の自伝、ようやく再刷されて読むことが出来ました。
    明治生まれで大正、昭和と激動の時代を生きる黒澤少年(青年)のが見た情景と、その思い出。映画とは関わりのない時期のエピソードも面白い。
    なぜこの本を原作に映画やドラマが製作されないのだろうと思いました。
    巻末の淀川長治氏の解説からにも熱量を感じます。

  • 黒澤明の自伝、三船敏郎をより知りたい人は必ず読もう。

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