ぺてん師列伝―あるいは制服の研究 (岩波現代文庫)

著者 :
  • 岩波書店
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006020682

作品紹介・あらすじ

制服は人を惹きつける。体制が保証した地位や職階の証しにおびき寄せられる。ドイツ軍大尉、プロイセン王子、ザクセン選帝侯太子、軽騎兵将校などと思わせると、俗物どもは喜んで金品を差し出し、ぺてん師たちは容赦なく巻き上げる。大笑いののちにハタとわが身を振り返らざるをえない、西欧の実話にもとづく人間悲劇/喜劇。

感想・レビュー・書評

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  • 世界のというよりは、ヨーロッパを中心としたペテン師たちの伝記。
    おもしろおかしく書こうと思えばかけるのだろうけど、あえてそうではなくてきちんと時代背景や彼らの生い立ちにまで目を配っている。
    それゆえに、少し悲しい気持ちにさせられる章も少なくない。

    私が好きだったのはハリー・ドメラのペテン師ぶり。
    「せいぜいのところ自分が何をやりたくないかを知っていただけだ」
    というところがなんだかお気に入り。

    他にも男装した女だとか、今から見ればたぶん性同一性障害だっただけの男性なども登場する。
    それについても思ったけれど、きっとかつてはこういうこおに理解が及ばない時代だったから、この人たちは生き苦しかっただろうと思った。

  • 人そのものよりも、制服の方が存在感をもってしまう世の中!

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