ぺてん師列伝 あるいは制服の研究 (岩波現代文庫 文芸68)

  • 岩波書店 (2003年4月16日発売)
3.48
  • (4)
  • (3)
  • (16)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 65
感想 : 3
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (328ページ) / ISBN・EAN: 9784006020682

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 世界のというよりは、ヨーロッパを中心としたペテン師たちの伝記。
    おもしろおかしく書こうと思えばかけるのだろうけど、あえてそうではなくてきちんと時代背景や彼らの生い立ちにまで目を配っている。
    それゆえに、少し悲しい気持ちにさせられる章も少なくない。

    私が好きだったのはハリー・ドメラのペテン師ぶり。
    「せいぜいのところ自分が何をやりたくないかを知っていただけだ」
    というところがなんだかお気に入り。

    他にも男装した女だとか、今から見ればたぶん性同一性障害だっただけの男性なども登場する。
    それについても思ったけれど、きっとかつてはこういうこおに理解が及ばない時代だったから、この人たちは生き苦しかっただろうと思った。

  • 書店になく(絶版状態?)、図書館で探して借りて読む。
    主に近世・近代欧州の詐欺師たちを紹介する。博覧強記の作者らしく、ものすごい情報量。

    忘備録的に、以下に取り上げられていたペテン師の名を書いておく
    ヴィルヘルム・フォイクト(ニセ大尉)
    ハリー・ドメラ(ニセ王子)
    ザビーネ・アーピッチュ(男装のニセザクセン選帝侯太子)
    エモン・デュ・モレ(少女服趣味の法学博士/領主)
    イグナツ・シュトラスノフ(演技派の寸借詐欺師)
    ルッジェロ伯爵/ピエトロビアンカ(ニセ錬金術師)
    ジョン・ロー(兌換紙幣システムの開発者)

  • 人そのものよりも、制服の方が存在感をもってしまう世の中!

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

種村 季弘(たねむら・すえひろ):1933-2004年。東京都生まれ。東京大学文学部卒業。ドイツ文学者。該博な知識人として文学、美術、映画から魔術、神秘学にいたるまで多彩なジャンルにわたり執筆活動を展開した。著書に『ビンゲンのヒルデガルトの世界』(芸術選奨文部大臣賞、斎藤緑雨賞受賞)、『書国探検記』、『魔術的リアリズム』など、訳書に『パニッツァ全集』(全3巻)などがある。

「2024年 『種村季弘コレクション 驚異の函』 で使われていた紹介文から引用しています。」

種村季弘の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×