物語 戦後文学史 中 (岩波現代文庫 文芸92)

  • 岩波書店 (2005年9月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784006020927

作品紹介・あらすじ

2・1スト中止、太宰治自殺、朝鮮戦争……冷戦の谷間で日本の「戦後」は展開し、文学者たちの文学と思想をめぐる闘いも激しさを加える。大岡昇平、武田泰淳、伊藤整、三島由紀夫、竹内好、安部公房らの活躍が新しい時代を感じさせる。「物語」は作家たちの行動と性癖を余すところなく描き、いよいよ佳境に入る。

感想・レビュー・書評

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  • すごくどうでもいいのですがこの本を読んでいるあいだね、仕事で、この本に載ってる(もちろん文学史なのでそもそもたくさんの文学者のかたが出ているんだけど)かたとやりとりする機会がありました。
    なんかねえ、こうねえ、どう表現したらいいかわからんのですがたとえて云うなら、セントールって実在するんだ! 的な興奮をあじわった。
    いま80歳前後くらいの作家、にたいしてはなんというかまだ文学者神話がのこっている気がする。のはわたしだけですか。
    いまの小説家なり俳人なり、いろんな表現者なりのかたがたにたいして、読者のがわからの、垣根はむかしより低くなってる気がする。
    マスコミ文化とか。
    作者のがわからの露出や発信もあるし。
    したしみやすくなっているというかなんというか。
    そういうのにはよいとこもわるいとこもあるとおもうんで一概には云えないんだけど、なんていうか、そんな神話の世界にまだいる「文学者」たちを、おなじ世界にいたひとが、ながめて関係を整理して、当時こんなんだったよ、と教えてくれる本…なのかなこれ、は。
    それもまたひと息に云ってしまえないのは、わたしが思想としての左右の話にあかるくないからここに書かれているものごとをどう判断していいものかいまいちぴんとこないのと(時代のせいでしょうか書き手の立場によるものでしょうか左右のおはなしがおもですとくに中巻)、本多さんというひとのものの書きようが明言を避けがちというかいまいち煮えきらないのでそこにある事態をひとつの視点におちついて(ていうか本多さんの目を借りた立脚点に読み手であるわたしが立てない)とらえにくい…からかもです。
    まあでも結局そうおもってしまうのはわたしの読みこみや知識が足りないという話なんだろうなあもう。
    勉強たりんよ。
    あとあますところは下巻だよ。
    自分が高校だか中学だかで教科書でならった世界を、リアルとして生きていたひとたちの、話は、教科書のように整理されてもおらず字面だけでもなく、平面ではないから、把握するのがとてもむつかしい。

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