花と龍〈下〉 (岩波現代文庫)

著者 : 火野葦平
  • 岩波書店 (2006年3月16日発売)
3.83
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  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006021016

作品紹介

時代は昭和へと移る。金五郎は若松市会議員となり、すでに押しも押されもしない貫禄の親分である。しかし波止場の近代化の陰に、吉田親分との因縁の対立は徐々に深まる。マンと彫青師お京、金五郎をめぐる女たちもしのぎを削る。明治から昭和戦前に至る北九州若松を舞台に展開するロマンティシズム溢れる波乱万丈の物語。完結。

花と龍〈下〉 (岩波現代文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 2014年北九州の若松にサイクリング行ったのがきっかけでこの本を購入。大変面白かった。読書後にビデオも見たがやはり火野葦平の筆力にかなわない。上下巻とも面白い。

  • 任侠ものかと思っていたけれど、労働者階級の地位向上に務めた男性に関する社会派の小説だった。
    ミニシアター系の映画が好きな人なんかにおすすめ。
    文章も上手いので、サクサク読めておもしろかった。

  •  古書で購入した、講談社文庫コレクション「大衆文学館」シリーズ版。上下合わせて2日間で読了。

     火野の両親(玉井金五郎、マン)と自身の結婚とを描く実録風の物語だが、ほとんど〈若松サーガ〉とでも言うべき、波瀾万丈で息つく暇のない展開力は圧巻の一言。稀代のストーリー・テラーである火野の資質を再認識させられた。これを読むと、任侠映画の世界が日常であるかのように描かれた若松の街に足を踏み入れるのが、いささか躊躇われるような気がしないでもない。

     火野というひとは、基本的にサービス精神旺盛な、誠実なひとなのだろう。この物語はある意味で玉井組の〈社史〉であり、公的な神話なのである。物語の傾きに筆を委ねる火野の作品世界は、現実や歴史との参照関係というよりは、物語の中で積み重ねられた文脈やキャラクターの方向性に忠実である。そのため、物語の一貫性・統一性(まとまりのよさ)は保持されるが、テクストに歴史性が介在するという驚きがない。
     たぶん火野は、物語の〈終わり〉、執筆の目的性があった方がうまく筆の滑るタイプの書き手だったのではないか。つまり火野は物語作者であって、小説家ではなかったというのは、厳しすぎる評価だろうか?

     

  • 九州などを舞台とした作品です。

  • んで、3時間で読破。まぁ面白かったが、オチらしいオチがないのは、伝記的小説やからかなぁ。明治昭和の石炭積み込み労働者の様子が少しわかって興味深かった。
    しかしまぁ、岩波現代文庫とはなぜにこうも高いのか。。

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