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- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784006021085
作品紹介・あらすじ
幕末維新から日露戦争に至る時期の社会事象を例に、明治の特質を発掘、再構成してその原風景たる「幻景の明治」を見定める。「御一新」のエネルギーの行方、高橋お伝が毒婦とされた理由、日露戦争時期の猟奇的殺人事件の容疑者や日比谷焼打ち事件の仕掛人などについて考察し、文学研究と歴史研究の関わりを論ずる。
感想・レビュー・書評
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存命なら79歳、1931年4月20日に
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風太郎明治物の副読本として手にしてみたけど、期待どおりの最高の内容だった。ただ、相当タフで濃い内容の本なので風太郎明治物ほどさくっとは読めないし、もう一度ちゃんと読まないとダメだろうな。<br>
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御一新と維新、書生の小遣帳あたりは相当興味深かった。 -
明治の事件の裏舞台または底辺に流れる明治の精神を追及した本。いわば、「じつはあれは…」物だけど学者なので事実を積み上げキワモノになってません。漱石の「御一新」のこだわりやら、志賀重昴の軽薄さやら。しかし日比谷焼打事件が被害者桂首相の命令によるものだったとは!政治家って汚いわ〜。この筆者、斬新な視点を提供する有名な国文学者だそうで。本屋で見かけたら他の著作も読んでみようとおもいました。
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