水虫魂―野坂昭如ルネサンス〈2〉 (岩波現代文庫)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006021139

作品紹介・あらすじ

昭和三十年代前半、「水虫」とあだ名された貧相な面構えとひがみっぽい性格ながら、草創期の広告・放送業界をたくみに遊泳して芸能プロダクションの社長、出版社の経営者にのしあがっていく寺川友三。金もうけに専念しつつ「焼跡ランド」の構想を練る男の姿を通して、戦後の繁栄の虚しさと焼跡闇市への郷愁を描く長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • 草創期の広告・放送業界を舞台にどうしようもない駄目男がはったりと運で成り上がっていく姿と業界のデタラメさ・どうしようもなさが面白い。そして野坂昭如の半自伝的小説ということで、当然ながらこれもまた野坂昭如という人物のイメージそのものの異様なエネルギーに満ちた小説になっている。読みにくい文章の筈なのにぐいぐい読んでしまうんだもの。あと作中に永六輔がモデルのキャラが出てくるけど、これも永六輔のイメージまんまで面白い。

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プロフィール

1930年、神奈川県鎌倉市生まれ、「アメリカひじき」「火垂るの墓」で直木賞、『同心円』で吉川英治文学賞、『文壇』およびそれに至る文業により泉鏡花文学賞を受賞。2015年、没。

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