童女入水 野坂昭如ルネサンス 7 (岩波現代文庫 文芸118)

  • 岩波書店 (2008年3月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784006021184

みんなの感想まとめ

親と子の関係を深く掘り下げた短篇集は、特に母親の虐待を受けた幼女を描く表題作「童女入水」が印象的です。戦争や焼け跡といった過去のモチーフが後退し、より現代的なテーマが前面に出ていることが感じられます。...

感想・レビュー・書評

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  • 母親の虐待によって殺される幼女を描いた表題作「童女入水」に代表されるように、少し時代が新しい時期の作品群のせいか戦争や焼け跡といったモチーフが後退し、その分もう一つの野坂作品のテーマである「親と子」が前面に出てきたような印象。この短篇集の中では、おそらく水俣病を題材にした情緒豊かアダムとイブの物語「されど麗しの日々」が一番良かった。

  • 蔵書はS48年初版。岩波の文庫と同じ収録になっているかは未確認。『受胎旅行』の頃と比べると多少文体は硬くなっているものの、女の因業・哀切を描いた逸品。現代の作家とは根底にあるものが違うなと痛感。

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著者プロフィール

野坂昭如

一九三〇年(昭和五)神奈川県生まれ。親戚の養子となり神戸に育つ。四五年の空襲で養父を失い、のち、実家に引き取られる。旧制新潟高校から早稲田大学第一文学部仏文科に進むが、五七年中退。CMソング作詞家、放送作家などさまざまな職を経て、六三年「エロ事師たち」で作家デビュー。六八年「アメリカひじき」「火垂るの墓」で直木賞を、九七年『同心円』で吉川英治文学賞を、二〇〇二年『文壇』およびそれに至る文業で泉鏡花文学賞を受賞。そのほか『骨餓身峠死人葛』『戦争童話集』『一九四五・夏・神戸』など多くの著書がある。二〇一〇年(平成二十七)死去。

「2020年 『「終戦日記」を読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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